西尾維新はキャラクターである。
彼は彼なりにいろいろな事を考えて本を書いていることを再認識せられるおもしろい一冊である。
00世代の同志たちである佐藤友哉、舞城王太郎、滝本竜彦との対比で炙り出される彼の本に対する姿勢、
確かに西尾維新は「キャラ」であると言い切りメディア露出を極端に控えるのだが
流石に特集まで組まれているのである程度本音が覗ける。
特に東浩紀(動物化するポストモダン作者)主催の波状言論における対談には彼の姿勢が顕著に現れている。彼のメッセージ性の凝縮である「戯言シリーズ」に対して
彼の可能性を求めるために生み出された
「きみとぼくの壊れた世界」
「新本格魔法少女りすか」
「JDCトリビュート」
3シリーズに異なる彼の試行錯誤の痕跡。
西尾維新の今後を考える上で重要な分岐点になるだろうこの時期だからこそ生み出せた本であるだろう。
西尾維新は村上春樹を超えられるのか超えられないのか。
今の若者のリアリティなら西尾に分があるが
世間、特に文壇の人々のライトノベルに対する反応は冷ややかだ。
彼はどこまで行けるのだろうか。
そんな事を考えてしまう一冊だ。
ファンブックとしては最高。
一言で括るとファンブックですね。
西尾維新作品の裏話や対談。
そして本人の書き下ろし小説掲載と盛りだくさんです。
カバーイラストも戯言シリーズのキャラが登場していて楽しめます。
個人的には西島大介氏のマンガが面白かった(笑戯言シリーズの終局へ向けて、西尾維新の世界を再認識する
内容に仕上がっている。