ようこそ amazlet.com へ! amazlet.com は Amazon.co.jp と連動したショッピング・サイトです。Amazon.co.jp だから安心・安全。 気に入った商品は ワンクリックで Amazon.co.jp のカートに追加することができます。
著者のマンガ評は、良くも悪くも 「優等生の模範解答」といった印象があります。 限られた字数の中で、的確に作品の概要やキャラ、主題が語られ、 そつなくまとめられている反面、時評であることを考慮に入れても、 著者自身の志向/嗜好が反映されない無個性なものとなっています。 加えて、ときに構えすぎた大仰な語り口がとられることで、 重苦しい印象や余裕のなさを感じさせるところもあります。 どうものっけから批判的な物言いを書き連ねてしまいましたが、 そういったことを含め、私は著者の評が嫌いではありません。 マンガというジャンル自体が拡大し、個人ではその全貌を把握することが 不可能となった現在において、何とか一本の筋道を見出そうとする著者の 姿勢には好感が持てますし、前述した過剰な語り口も、そうした気負いの あらわれだととれば、微笑ましくさえあります。 ネットを覗けば、そこかしこに「マンガ語り」が氾濫している今のご時勢。 そんな玉石混淆の大渦から、逐一、自分の波長に合ったマンガ評を チェックする時間的余裕も気力もない物臭な私としては、 本書レベルのレビューが紙媒体でまとめられていたほうが、 煩わしさがなく、かえって楽で便利です。 ただ、大半が雑誌掲載されたレビューである にも関わらず、税別1,800円は高すぎます。 もう少し、価格を抑えられたのでは?
まず、帯にある“本格ブックガイド”という言葉は全く当てはまらない。 わずか数行のごく短い寸評から、長くても2頁程度の作品紹介が、 ただ並んでるだけの退屈な本。 批評に関しては定評のある著者だが、文字数を絞ったレビューになったとたん、 おそろしく凡庸な物書きになってしまった。 ブックガイドを謳いながら、これっぽっちも読書欲を刺激しない本書を読むくらいなら、 漫画好きのブログを読んでた方がずっと良い。