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仕事をしなければ、自分はみつからない。―フリーター世代の生きる道

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仕事をしなければ、自分はみつからない。―フリーター世代の生きる道の商品レビュー

2.0 マーケティングを絡めた説教オヤジは一番鬱陶しいかも
『下流社会』で当てた三浦展の本。
あの本はそれなりに面白かったのだが、ちょっと前に『「かまやつ女」の時代―女性格差社会の到来』
を読んで、「こりゃひでぇ」と思っていた。
この人は何がしたいのかというと、お得意のマーケティングを使って得た「客観的な」
データを武器に、世代論を一席ぶったあげく、「だから近頃の若いもんはダメなんだ!」と、
説教することなのである。
つまり、何を隠そう彼は「説教オヤジ」なのだ。

俗に言う説教オヤジというのはそもそも世代論論者である。「おれが若いときは、もうちっ
とキチッとしてたのによ〜」と飲んだくれて愚痴るあれは、要は世代論である。そういう
オヤジさんであれば、「まあまあ、今日は飲んでくださいよ〜。飲んで日頃の嫌なことは忘
れましょうよ〜」という具合に上手いこと受け流すことも出来るが、この三浦展は得意のマー
ケティングを駆使して説教をたれるオヤジなのである。表層的には根拠があり、さらに冷静な
説教であるだけに鬱陶しい。

統計とかマーケティングをするのはいいだろう。そこからでた客観的なデータを分析して
解釈するのもいいだろう。でもそこから論者の個人的な趣味趣向を押しつける方向に話が
行っては、元も子もないのではないだろうか。最後の最後のその押しつけによって、本は
台無しになる。

「現実には夢を実現するためにフリーターになる若者ではなく、夢を実現するためにフリ
ーターをしている人に憧れてフリーターになる若者も多い」(30p)という指摘や、内田樹
が『下流志向』で論じる遙か以前に、消費主体として子どもの頃から育てられていること
の弊害について言及されていたりと、見るべき所もあるのだが、「歩き食べの研究」など、
正直に言ってどうでもいい箇所もあるため、読まなくてもよかったかも。

ただ、あまりにも悪意がありすぎて笑えたのは、章の合間に挿入されるロスジェネ世代の
インタビュー記事。ここまで不幸な人を集めるのは、さぞ大変だったでしょうに(笑)
4.0 手厳しいなあ。
彼の独自の取材(というか実体験)から本書の展開へと導かれています。
ビジネスコンビニで働く若者の不甲斐無さを嘆くというか、呆れているのか、怒りを堪えているのか、読むこちらもその気にさせてしまいますね。
3.0 上滑りな印象は否めない。
 副題からもわかる通り、「フリーター」や「若者」をテーマにした著作であるが、多くのデータや先行研究に裏づけされるでもなく、論は進行してゆく。私は筆者の述べる「若者」の年代であると思う。共感する部分は数多くあった。しかし説得力に欠けるのである。
 アカデミックな学術・研究書という印象は全くなく、エッセイのような雰囲気さえ漂う。「フリーター研究」という意気込みで、本書を手にとってしまうとがっかりすることは請け合いである。

 従って、「フリーターってこんな事を考えてる人もいるのかぁ」、「今の社会はこんな風にも捉えられるのかぁ」というような軽い気持ちで、世間話でも聞くような覚悟で本書を読むことをおすすめする。ちなみに本書の著者である三浦氏の著作である『下流社会』という新書は、統計(サンプル数は少なかったが)などを用いて、同様のテーマをやや説得力のある論述を展開している。

 
2.0 企画が先行しすぎた本
仕事をしない人向けに無理をして出来た書籍に思える。仕事をしないことへのデメリットと仕事をするメリットだけが対比的。一方、仕事をしていることによるデメリットや社会問題には言及されていない。この姿勢では読む気がなくなるか、嫌悪感を覚える読者もいるだろう。

そもそも、編集者と著者とで企画の合意がきっちりできていたのか疑問を感ずる。労働問題らしきものを論じた1部。2部ではコンビニや歩き食べと労働の意欲とがどのようにリンクするのかもわからず、唐突にこれらの分析が始まる。別の書物を読んでいるような錯覚に陥る。

企画意図が見えてこないし、仮にあったとしても反映されていないように受け取れるので最低点。文章が明確なことだけを評価して星2つ。

1.0 タイトルは良かったのですが・・・
逆説的で斬新にみえたタイトルに魅かれ読んでみましたが、久しぶりのはずれでした。というのもそもそもどうすれば、仕事につけるのかという本質から終始ずれっぱなしだったからです。合間に入れているインタビューもネガティブなものが多く、意図がまったく分かりません。
また、著者のビジネスコンビニで働くアルバイトに向かっての批判めいた記事も木を森を見ず、一面的な見方しか出来ていないようで残念でした。

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