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ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)

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ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)の商品レビュー

4.0 「私だけは例外」ではない!
高度成長時代からこの前のバブル崩壊までは、「一億総中流」と言われた。確かに会社・職種により賃金の差はあったが、正社員であれば「生活保護世帯なみの収入」など考えられなかった。求人は全体的にみれば「売り手市場」。新卒なら正社員は当たり前。従業員の年齢構成もかろうじて「釣鐘形」を保っていたから、仕事のない中高年も「窓際族」として雇う余地があった。

バブル崩壊が全てを狂わせた。「小泉首相の聖域なき構造改革」が諸悪の根源と言われているが、たとえ首相が別の人でも大同小異であっただろう。経済圏のグローバル化はコスト高の日本を襲い、多くの企業は「生き残り」のため、コストパーフォーマンスの悪い中高年を見捨てた。新卒の採用も極端に抑え、派遣社員と外注化で切り抜けた。

本書が出版されたのは2006年11月だから、景気回復時期と言えるだろう。しかし、一度「地獄」を味わった企業は、決して従来と同じ規模の雇用も賃金の向上も行わない。
それでも「正社員」はまだ恵まれている。一度「非正社員」になった人たちの門戸は固く閉ざされたままである。

本書の各章の終わりには「ワーキングプア」の実態が数多く載っている。これを読むと「たまたま就職時期が氷河期であったこと」や「会社の業績悪化のためのリストラ」、あるいは「経営していた会社の倒産」が発端になっていることがわかる。一度、この「蟻地獄」に落ち込むと、脱出は容易ではない。

本書では解決策として「非正社員の正社員化」「最低賃金の引き上げ」を提案している。それらは当然必用だが、更に「累進課税の促進」「物品税の復活」等の「消費税の逆累進性の緩和」や、「税金の無駄遣いをやめさせるため」の「特定財源の一般財源化」等の幅広い「政策」も必用である。
むろん、一人一人のスキルアップ(真に役立つ仕事力の向上)とそのための「公的援助」も忘れてはならない。
5.0 「内輪ウケ」に走る日本市場の先行きは?
正直読み終えて鬱々として来ました。

著者の言うように、一つ間違えば正社員の地位を維持している
人間にもワーキングプアに転落する可能性がいつもあるわけで、
社会生活を送って行く中でそのことは常々実感しています。
これを社会問題の文脈で捉えるならば、著者の言うように
「多様な生き方を許す社会」「外から移民も受け容れる社会」
の方向に少しずつシフトさせていくべきである、ということ
になるのでしょう。

だから、周囲が、社会が、変わっていくのを他人行儀でただ
期待するばかりではなく、我々一人一人が当事者意識を持って、
できることから一つずつ行動に移して、行動から意識を変えて
行かなければならないように思います。ダムや道路や新幹線、
高層建築物をいかに効率良く早く作るか、という時代は終わり
ました。これらの「物」は供給過多で国中に溢れ返っています。

今、必要な「何か」は明らかにこうした物ではなくて、個々人が
自らの頭で考えて社会に提供して行くべき物であろうと思います。
そして、個々人ベースのアイディアから風穴を開けて、現状、
儲かりそうな「物」ばかりに集中投資されたとてもニッチな日本
の労働市場の幅を広げることだと思います。新たな市場が生まれ
ては消え、その中から発展した新しい大きな市場が大きな雇用を
生み出せる状況を作り出す。言い古された議論かもしれませんが、
ワーキングプアの問題解決の原点はそこに尽きるのでしょう。

読んでいると個々の事例を他人事と割り切ることができずに
感情移入してだんだん落ち込んで来ますが、是非一読をお勧め
したい5つ星です。
5.0 非正社員、残業など、現在の労働状況を理解できました
私も、労働基準監督官になりたくて、
試験勉強中、バイトで暮らしていました。
試験になかなか受からず、契約社員で
しばらく働きました。

今は、正社員になりたいとの目標を、
職業訓練等、自分でひとつひとつこなし、
なんとか転職し、正社員になっています。

私の場合は、正社員経験が29歳まで
はずかしながら一回もありません。
それでも、自分がやりたいこと、
今後どうしたらよいかを、
逃げたいときもありますがしっかりと見据えることで、
正社員になれるのかなと思います。

サラリーマンでは大成功できるとは思っていませんので
この位置で満足はしません。
が、目標をかなえてくれた神様、がんばった自分に感謝しています。

現在の職場でも、休日労働(雪害で出勤など)や、
残業、有給休暇の取りにくい等で
決して恵まれている環境とはいえません。

さらに、親は労働基準監督署長でもあり、
労働環境は私にとって見過ごせないものです。
(だからこそ、そのうち社労士になりたいと思っています。)



そこで、手に取った一冊がこの本です。
ワーキングプアは、いつだれの身にでも起こりうる
恐ろしいものです。
自己ブランディングがいかに大事か、
自分を会社だと思って行動する重要性を認識しました。

サラリーマンは会社の肩書、力があってのものなのです。
一時でも会社を離れたり、自分で会社を作れば、
今の会社の力は通用しないのです。
いつリストラされるかわかりませんし、
会社寿命より、労働寿命のほうが長いとも言われています。

私は、就職氷河期であること、大学院を中退していること、
転職をしていること、契約社員年俸制で働いたことがあること、
労働基準法を勉強していたこと
があり、ワーキングプア、非正社員の増加には
とても心を痛めておりますし、同感できることが多くあります。

非正社員から正社員になるには、それなりのスキルが必要になりますし、なりたい仕事が募集されているかもわかりませんので、
かなり大変です。(正社員になるのがすべてではないとおもいますが)

かといって、正社員だと、
バンドや歌手、ダンサーなど夢を持った人が、
活動しにくい難点もあります。

正社員が少なくなった影響で、残業がとても多いのが実情です。


この状況をすこしでも打破し、みんなに夢を与え、
そして労働状況の改善の役に立てることが
できたらいいなと思いました。

実際仕事場では、自分の効率を上げ、残業を減らす努力
をしています。
自分の時間が大事ですし、自分のリズムを維持していかないと
体が壊れます。
前職は、残業がおおく、一人に任されることが多く、
できない上司、自分の意見がほとんど通らないことがあり、
ごはんが食べられず、人格が壊れる寸前まで行きました。

そんな思いは、これからの人には味あわせたくありません。

もう少し、自己啓発書を読んだり、セミナーをやりたいのですが、
落ち着いたら社労士を受験してみたくなりました。

私は非正社員でもいいと思いますが、
給与体系、処遇をもう少し考え、
こき使う考えをやめてほしいなと思っています。

こんな形で労働について考えさせられる本でした。


昨日、有給についてまとまった本(労働なんとか機構)
が届きましたので、読んでみたいと思います。
5.0 構成に感心しました
私は読みながら、本の内容は勿論ですが、構成について興味を持ちました。

先ず「はじめに」で内容を読者に対してイントロ。次に目次で全体の流れをみせています。本体は5章に分かれていて、現状(全体)-事例(中高年)-分析(制度・社会)-事例(若年層)-提言(全体)と進み、最後に「あとがき」で締める。また、各章は問い・結論を最初に述べ、-以下それを詳しく解説していき、最後にもう一度「その章のまとめ」で箇条書き。その後具体的なインタビュー事例を二つづつ載せてリアリティをつけてくれています。

なにか、スピーチやプレゼンの構成を見ているようで、多分これが分かりやすい説明の方法なのだな、と感心しながら読みました。
5.0 ワーキングプアにより希望さえもなくなってしまう
人は何らかの職業につき、稼がないと食べていけないし、住むことができない、切るものも満足に切ることができない。食べていかないと当然生きてゆけない。しかしいくら働いても、人並みに衣食住ができない人が増えている。それがワーキングプアである。
本書はこの「ワーキングプア」を、ドキュメントを交えて述べられている。ドキュメントを先に呼んだほうが本書の主張したいところに入っていける気がした。そのドキュメントも非常に生々しく書かれていたが、ほぼ共通して思ったのが、お先真っ暗というくらい気持ちだったということ。以前別の本でレビューしたのだが、所得格差であると同時に「希望格差」が生まれているといった。まったくそのとおりに見えたというのは皮肉である。
統計資料も豊富なので、専門的な内容でとっつきにくくてもすぐにわかるので、ワーキングプアのことについて知りたいと思ったらすぐ手に取りたい一冊である。

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