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本書では、ここ10年近い観測や研究で明らかになった最新の宇宙像ならびに宇宙に関する最新の研究成果が天文学・宇宙科学の第一線にて活躍する研究者によって紹介されています。 新書でしかも全編フルカラーという構成からしても広く一般に向けて現在の宇宙科学分野においていかなる研究成果が出され、それに基づいて宇宙の姿はどのようなものであり、また現在進行中の研究・観測は何であるのかを解かりやすく紹介されているだけに、宇宙について今どのような研究がなされているのかについて知りたいという人には充分役立つ本であると思っています。新書サイズだけに通勤や通学の電車の中でも読んで見識を広める事も出来ますので。 個人的にもここ10年の研究や観測によって明らかになってきた系外惑星の存在や宇宙の果ての姿といったものには興味を持っており、これらが日々の研究・観測の中で明らかになっていく事は楽しみであったりしています。宇宙研究ならびに観測は日進月歩だけあって本書に書かれている内容も古くなってしまう可能性もありますが(この事については編者の福江先生、栗野氏または執筆に携わった研究者の方も本書の中でのべています)、それでも人類が宇宙をどのあたりまで認識しているのかを知るための手がかりとしては本書は有用であると考えています。
月は地球に惑星がぶつかり、その破片が集まってできたもので、 太陽系が落ち着くまでに1千万年ほどかかった中、たった一ヶ月でできてしまった、 という説がさいきん注目を集めている(p.20)など、楽しい知識がもりだくさんです。 また「初版校正中に、地球の質量の5倍の質量を持ち、液体の水が存在しうる惑星、 『グリーゼ581c』が発見された」という記述があるなど、 最新の知識をできるだけ盛り込もう、という意欲にあふれています。 また1979年、天体クェーサー0957+561A&Bが発見され、 双子のようにまったく同じスペクトルを持っていた。 実は1つの星がアインシュタインの相対性理論による重力レンズ効果で、 1つの星が2つに見えていたのだ・・・という話は(p.54)、 ハタと膝を打ってしまいました。