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自分探しが止まらない (ソフトバンク新書)

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自分探しが止まらない (ソフトバンク新書)の商品レビュー

5.0 現代人の自意識過剰
人間誰しも一度は通る自分探しの道ですが、問題なのがここで世間に揉まれて成長して自分の場所を見つけるのではなく、
前提条件としての個性や自由のはき違えをしてるせいで
みんなからキャーキャー言われてお金も稼げてみたいなのが個性だと勘違いしてしまうことにあるんです。
そして、幸い才能があれば何か評価されるかもしれませんが
宝くじの当たりを待つような自己肯定などあり得ないので、大部分の人が自己肯定の寄すがを求めてさまよいます。
才能がある人のほうも、様々な事情によりコレは本当の自分じゃないかもしれないと心の休まる時がありません。
こっちもこっちで寄すがを求めて宗教や慈善活動にすがってしまう人が沢山います。

だからといってニヒルにもなれず自殺もできない、そしてそんな迷い人の懐を狙って口を開く様々なセミナーやらボランティアの類。
人の集まるところに搾取ありの世の中、ますますドンズマリですね。

★が少ない人のレビュー見るとやはり自分語りをしがちであることからもわかるように、
やはりどこかしらモラトリアム的なものに惹かれやすいのが現代人の特徴みたいです。
ただネタを並べてるだけという批判もあるけれど、
こういうテーマに初めて触れる方にはむしろ解りやすいのではないのでしょうか?
ネットに触れてて多くの情報を持ってるような人と違い、
案外世間はこの本のレベルにも達しておらず、まだまだ自分捜しというものに憧れる人間は多いものです。
J-POPなんかみると、いまだにヒットチャート上位の歌詞はモラトリアムと自分探し、そして自己啓発に親和的で過剰なポジティビティーばかりですから。
3.0 社会勉強
自己啓発ビジネスの認識とその多様性、そして出口のなさを自覚するのによい一冊。
若者には、社会勉強的に是非ご一読していただきたい。
現在はまっている人々にも是非お読みいただきたいが、なかなか届かないだろう。

大切な人生のリソース(時間とかお金とか人間関係とかまたはそれ以上の精神的なものさえ)むやみ無批判にこの業界に投資している人を見かける。
本来、自己啓発とは自分才能を開花させて人生を豊かにするのがの目的のはずである。
が、この社会では、結果的にそのビジネスに大金と時間とエネルギーを吸い取られて、人生がやせほそっている人々がいるような気がする。(それでも目をキラキラさせて「自己啓発」市場に通っている人々がいる。)

この書に書かれていることや、この著者の切り口がよい悪い・真偽かではなく、
こういった書をパラパラ読むことで、自分の批判的精神を養い、ものを見る目を養い、自分にとってベストで繊細な判断能力を養っていきたいものだと思う。
それが結果的に自分の人生を豊かにすることに繋がると私は思っている。
(そういった意味では、こちらにあるカスタマーレビューの数々は、この本以上に一読するに値すると思えるほど、どれも思慮深くておもしろい。)
3.0 「自分探し」の落とし穴に転落しかかっているあなたへ
「自分探し」というものが、自己啓発と同じく一種のドラッグ、あるいは宗教的なものとして作用している現状を指摘しています。また「自分探し」の落とし穴に一度転落すると、そこからはなかなか抜け出せなくなってしまう点も強調しています。

「自分探し」の落とし穴に転落しかかっている方は、転落する前にぜひご一読されることをお勧めします。
4.0 自分探し真っ最中の人には理解できないかもしれないけど
著者より少し若いけれど、ほぼ同世代(むしろ就職氷河期の度合いはより酷く
なっていた世代)の私には非常に共感するところがあった。
アジアの貧乏旅行もベタにやってしまったし、いまだに「自分を磨く」習い事に
いそしんでしまう、そんな自分も「自分探しがとまらない」人の一人だと自覚を
しながらも読んだ。中田選手の「自分探し」に「さむい」と反応しながらも。

上の世代の「自分探し」にはあきれるけれども、自分のやっていることも
形の違う「自分探し」とみなされそうだという葛藤。

大学時代からのモラトリアムが本来だったら就職している年齢でも続いている
「自分探し」世代。著者自身が卒業後一度も会社員的なポジションは経験していないと
いう。自分自身も似たような立場にいる人間による自分探し批判論。

「ニートなんて甘え」「それでやっていけるからニートになってるんだから
親がもっと冷たく斬り捨てないと」というワイドショーのコメンテーター的意見ではなく
彼らを取り巻く「なぜ引きこもりや外こもりしかできないのか」という状況を
解説し、その上で「自分探しビジネス」「自己啓発という宗教」を正面から批判する。

30代半ばになり、自分も一通り通り過ぎてきたからこその批判。是非これは
青臭い情熱に肉体も精神も取り囲まれている学生さん(や、その頃の気持ちからいまひとつ
抜けきれない人)に読んでもらいたい。そしてわかった上で人生を踏み外さない程度に
「自分を探して」もらいたい、と思う。

しかし、情熱の渦中にある人には著者の気持ちは届かないだろうな。
「理由をつけたがって行動をしない大人にはなりたくない!」的な見方をされて
しまうのだろうな。本当に読んで欲しい人に届かなそうなのが残念。
2.0 流行の「俗流若者論」に、「自分探し」ってネタを流し込んで「一著」挙がり
 『ケータイ小説的。』が面白かったので、同じ著者のこの本を遡って読んでみたのだが、その前に後藤和智の『おまえが若者を語るな!』を読んじゃったせいで、いろいろ気になる点が多くて乗り切れなかった……と言うか、たぶん後藤本を読んでなくても、論証にかなり難があると感じたと思う。
 あとがきで著者は、「本書が生まれた経緯」に触れていて、「当初の企画は、終身雇用や会社中心主義が崩壊した社会における、新しい労働スタイルを取材して歩き、まとめてみるというものだった」と述べている。いかにもライターさん的な、安易なスタート。だから当然、「その企画は途中で行き詰った。現代の新しい労働スタイルなど、あまりに現実味がなかったのだ」…そうだろうナー。
 「そこで、もっと現実的な方向に企画を変更した。終身雇用や会社中心主義が崩壊し、就職状況が悪化した中で自分探しに迷い出した団塊ジュニア世代の滑稽な姿をまとめてみようというものだった」……なんか、この新書シリーズの志の低さが窺えるような、やっぱり安易で不純なスタートじゃない? 著者と編集者が、「こういうハナシって、イケそうじゃない?」「ソレ、ソレ、ソレで行こう!」みたいな打ち合わせをしている舞台裏が透けて見えるような……「こんな若者には、もううんざり」っていう帯のキャッチも、ヤな感じ。
 ただ、それでも本書が辛うじて読ませる内容になっているのは、おそらく次の1行に理由がある。「自分探しに迷う若者の姿であれば、目の前にいくらでも転がっていた。いや、鏡を見ればそれで済んだ」。つまりこの本は、著者の自分語りであるワケだ、ウン。
 ま、習作ということで。

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