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キャズム

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キャズムの解説

   ジェフリー・ムーアの名を世に知らしめ、初版刊行の1991年以来売れ続けているハイテク関連企業のバイブル書が改訂され、邦訳で登場。「キャズム理論」として知られるその普遍的な概念は、ハイテク製品を成功に導くマーケティングの基本として広く知られ、スタンフォードをはじめとする多くのMBAコースで支持されている。

   ムーアは、テクノロジーのライフサイクルとその各段階でターゲットとすべき顧客を、標準偏差を用いて明確に定義している。新たなテクノロジーが最初「イノベーター」(テクノロジーオタク)に受け入れられ、やがて他者に先んじて投資しようとする「アーリー・アドプター」(別名ビジョナリー)によって支持され、そして実利主義者であり、成功の鍵を握る「アーリーマジョリティー」や保守的な「レイト・マジョリティー」に採用されていくという過程は、きわめてわかりやすい。

   本書が問題とするのは、このライフサイクルの図において、各層の間に存在する溝(キャズム)である。つまり、ハイテク製品のマーケティングでは、自分たちがライフサイクルのどこに位置するのかを正確に認識し、首尾よく溝を越えていくことが成否を分けるというのだ。アップルやパーム・パイロット、シリコングラフィックスなどの事例を適宜紹介し、ユニークな比喩を用いるのでわかった気にさせられるが、マーケターは「信頼できる情報がほとんどない状況下」で自社製品がどこに位置するのかを認識し、「これまででもっとも難しい決断を下さなければならない」。

   ムーア自身があとがきで述べているように、本書に記載された内容は必ずしも読者の成功を保証するものではない。だが、本書で紹介されているさまざまな製品の成功例、失敗例を頭に焼きつけていれば、二の轍を踏む可能性は少なくなるはずである。語り口も軽快で読みやすく、多くの人におすすめできる。(土井英司)

キャズムの商品レビュー

5.0 マーケティングの教科書的な本
マーケティングの教科書的な本。最近の読書はほとんど会社の図書館で調達することが多いが、これはバイブル的なものかと思ったので読む前からAmazonで即買い。そして目からウロコが落ちすぎて、ただのビジネス本なのに、感動してしまった。
自分の会社にある問題が、まるで事例のように書かれている。「典型的な失敗例」として(涙)。IT業界で働くマーケッターのための教科書です。
社内ではMOT研修とか受けてる人多いんだから、この本の内容だって学習しているはずなのに、どうしてこんな状態になってしまったのだろう・・・というのが率直な疑問。研修の意味ないじゃんかよー。
この本は、社員の課題図書にすべきだと思う。
5.0 自分の立ち位置を分からせてくれたマーケティング書
ジェフリー・ムーアはマーケティングの心の師である。マーケティング関連の専門家からすれば、本流ではないのかもしれないが、オープンソースでビジネスを考える自分にはピタッとはまった一冊で、今でもいちばんのお気に入りの中のひとつ。「ブルーオーシャン」だけを読んで、これだと思って事業を進めた人は、きっとジェフリー・ムーアのいうキャズムを身をもって体験することになるだろう。そうならないためにも、一読することをお勧め。
4.0 これはいい!
ベンチャーた新規ビジネス、イノベーションの
ライフサイクルが分かる秀逸な本。

この手の本では、かなりの良書。

ボーリングレーン、すばらしい!!
古くなっても、読むべき本!
5.0 「キャズム」とは2つのマーケット間にある大きな溝
普段ファイナンスに軸足を置く者ですが、非常に面白い本でした。

「キャズム」とは2つのマーケット間にある大きな溝のことを指す。
本書の主眼は見過ごされている大きな溝を浮き彫りにし、対処法を提示する所にある。2つのマーケットとは
・新テクノロジーを積極的に受け入れる先取の顧客層
・新テクノロジーが登場しても、その業界標準が固まるまで待つ保守的な顧客層

大切なのは2つの顧客層が商品を買う姿勢が全く違うこと。大枠を言えば先取と保守の違い。これが大きな溝「キャズム」を生むため、各々の顧客層へのアプローチ手法を分けることが必要となる。ポイントは、先取層には商品のもつ性能をアピールし、保守層には自社商品が将来の業界標準となることをアピールすること。

確かに段階的に見ると最初に商品の対象となるのは前者です。しかしマーケットの大半を占めるのは後者であり、大きな利益を得るには保守的な顧客層へ切り込んでいくのが必須になります。前者へのアプローチに固執し、戦略転換できないのが多くの企業の躓きであると著者は述べます。


平易な文章に加え直感的なレトリックも上手に駆使し書かれているため、マーケティング初学者の私でもスラスラと読めました。
5.0 目からウロコのマーケティング論
本書では、ハイテクマーケットを、
1) イノベータ(ハイテクオタク)
2) アーリーアダプタ(ビジョン先行派)
3) アーリーマジョリティ(価格・品質重視派)
4) レイトマジョリティ(みんな使ってる派)
5) ラガード(ハイテク嫌い)
に分類し、それぞれに於いて、取るべき戦術を変える必要がある事を説明している。
特に2)と3)の間には大きな溝(キャズム)があり、ここを乗り越えられないために、多くのベンチャーが消えていったと解説している。

本書がすぐれているのは、論理構成が優れているからだけではなく、それぞれの事例について、「如何にして壁を乗り越えるか」という模範解答が提示されている点であろう。

今まで頭の中でぼんやりと感じていた事が、ここまで明確に、ロジカルに説明されると爽快である。

本書は、ハイテク業界についてのものだが、よく考えれば人間のタイプも1)-5)に分類可能であり、それぞれのタイプについてつきあい方を変える必要があるのだろう、と気づかされた。

久しぶりに大ヒットの本であった。

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