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コモンズ

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コモンズの解説

   アメリカでは著作権にまつわる問題が噴出している。もはや著作権の本来の意義を大きく超え、創作活動に悪影響を及ぼすまでになったと主張する向きも多い。この潮流はインターネットの世界においても同様であり、ソースコードを公開する「オープンソース」の立場と企業が中心となるソースコードを明かさない立場が互いの優劣を競い合っている。どちらが真に優れたコードを作り出し、発展に寄与するものなのか? さらに拡張してフリーなリソースとはどのように発展に寄与するものなのか? 本書はこの部分について解説を試みている。

   本書のキーワード「コモンズ」は共有性、すなわち多数の人々によって平等に保有または享受されることを意味する言葉だ。話はインターネットの創生から始まるが、電話網に代表されるワイヤードにおける「コモンズ」の寄与、そして無線世界でのアプローチなどを踏まえ、「コントロール」するべきものとするべきでないものを明確に定義し、インターネットでの所有権のあり方について議論を行っている。昨今のアメリカでは音楽の配信・映画の配信に伴う著作権の問題や一部企業の製品による独占的な市場のコントロールの問題に対して重要な判決が下されているが、このような事態に対して著作権は企業が利益を確保するための手段に成り下がり、本来の目的から大いにゆがめられていると世間からも非難の声が上がっている。ましてやアメリカではミッキーマウスの著作権に代表されるように行き過ぎた面が見られる。

   本書はそのような流れに対し、最も進歩を促すリソースの所有形態を提示している。当然、本書の意見については企業としては賛同できない部分もあるかもしれない。しかし自社の製品を生み出す源泉がいったい何であるのかを考えれば、そして市場の成長を促すものが何であるのかを考えれば、行き過ぎた所有権はトータルでマイナスに働くということに気が付くだろう。

   本書はインターネットでの所有権のあり方について、その意味と理由を含めて学ぶことのできる書籍として大いに役立つだろう。インターネットを信奉するすべての人におすすめしたい。(斎藤牧人)

コモンズの商品レビュー

5.0 トマス・ジェファソンの言葉(P.154)が印象的
 ローレンス・レッシグ氏は、サイバー空間とアイディア空間の環境保護活動家のようだ。コントロールすべきものと、コントロールすべきでないもの(正確には、コントロールを最小化すべくコントロールすること)とのデリケートなバランスを模索しつつ、可能な限り、イノベーションにオープンな社会を求めている。
 本来コモンズ(共有地)であるはずの地上が、私有地に切り分けられながらも、公道や公園といった人が自由に行き来できる場を残すことで、私達は散歩ができ、休息でき、イマジネーションを膨らませることができるのと似ている。本来、そうした共有地はしかるべく残されるべきであるが、現代の特許制度は、かなり違った形に進化しているとレッシグ氏は言う。特に、ソフトウェア特許とビジネスモデル特許、そして著作権の拡大。せっかく、広大なコモンズを提供できるインターネットというサイバー空間が生まれたのに、時代はどんどん、そのコモンズを狭め、すべてを私有地化する方向に動いているというのだ。サイバー空間を豊かにしてきた人の多くは、ネット空間が私有地化されることを望んでいないのに、権益を守りたい巨大な旧勢力によって、新しい空間ががんじがらめのコントロール下に置かれようとしている。。。各種知的財産権について考えるとき、まずは本書内でも紹介されているトマス・ジェファソンの言葉を噛みしめてから、再考していくべきかと思う。

4.0 Creativity Matter
セカンドライフの利用方法について日米で大きな開きがある。

日本の商業主義に比べて、米国でのキーワードは

・New Media
・創造工学/クリエイティビティ学習
・Creative Commons/フェアユース/著作権

このあたりにあったと思う。

原著の出版が2001年と古いが、今セカンドライフを掘り下げて調べていく中にあって、米国の動きや教育機関におけるブームに関連性を見出すことができた。

しかし、長すぎる・・
着想の原点と、著者が考える理想の状況を語るには16ページで足りるのではないかと思う。

レッシングを好きになりたい人は買う。
何を言っているのかが知りたいだけの人は彼のブログを読む。
4.0 日本的著作権を考察する前に読むべき文献
米国ではミッキーマウス法が制定され、日本ではWinny製作者が逮捕される
JASRAQは著作権期間の延長を求めて、IT企業は著作者人格権まで放棄しろと利用規約で謳う
法律家は著作権が相対的な排他的独占権であることの説明も無しに依頼者に証拠が必要だと勧誘する

複製手段の独占がPC・インターネットの爆発的普及によって崩れ
既存の工業的な商業手法が通用しなくなっている

日本が国家生命を賭けるギャンブルである知的財産戦略
しかし国家も企業も知的財産であるものは何かそれを侵すものは何か
それらを峻別できる素養を有してはいない
blogなどの商品は、より早く輸入されることになった
しかし、著作権という社会的問題に関する社会の盛り上がりはそうでもない
幾年か後に本著書のような議論は大々的になされるものと思われる
より多くの既得権益者・商業主義に陥ったアーティストや
自己の心服する著作物を作成する作者自身に金銭を支払いたいと思うパトロン
彼らに対してこの著書および前著を読むことを強くお勧めしたい

1.0 涙を流して読みそうな本
~ネットの匿名性を逆手にとって、ある時は他人になりすまし、またある時は匿名でネットのあちらこちらに出没しては、他の人のオリジナルな仕事にけちをつけたり、まっとうな意見を屁理屈で酷評して溜飲を下げるのが大好きそうな某コンサルタントやそのフォロアーといった自称ネット文化の良き理解者、心の底ではコモンズを見下している似非インテリが涙を流し~~て読みそうな本です。~
4.0 著作権って何だろう?って考えさせられました
~私にとってはちょっとむずかしい本だったけど、気に入りました。著作権について考えちゃいました。広告するときはお金払って情報を広めてもらうのに、勝手に情報を広めたら著作権侵害で金払え、っていうのって、よく考えたら不思議だな、とか。著者の言いたいことと違うかもしれないけど。
私はこの本を本屋で見かけて買ったんですが、この本で私の中でレッ~~シグブームが起こりまして、「CODE」と「FREE CULTURE」は、amazonで買おうかと思っております。背伸びしてでも読みたい本です。~

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