退屈な成功企業礼賛
理想的な成功事例を集めた本だが、中小企業の経営に携わる立場でこれを読んだ僕は、むしろこれらの成功事例をどうやったら自社に取り入れられるか?と考えると目まいがするほど当惑した。真似できないからこれらの企業は成功したのであって、成功企業を礼賛するだけの記述からは取り入れられるところが少なく、ひどく退屈で読み進めるのも骨が折れた。最後に出てきたサイプレス・セミコンダクターの失敗ケースだけは楽しんで読めた。経営者の仕事はうまくいっていないものをうまくいくようにすることであり、失敗ケースを読んで自分ならどうするか考えるほうが経営者としてのアタマのトレーニングとしてはずっといい。どうせなら失敗ケース集にしてほしかった。
企業は人なり
優秀な社員がいない。入社しても優秀な人材ほど転職や独立していく。
そしてやる気も能力もない社員だけが残り、社長は「なんでウチにはロクな社員がいないのか」と嘆く。
こんな会社は案外多いのではないだろうか。本書は本当の意味で、人材の持てる本当の力を引き出して成長していく企業となるためのヒントが詰まっている。
社員の会社への忠誠心が薄れていく風潮の中で、本物のマネジメント、リーダーシップとは何かを考えさせられた。