問題解決編は次に出るのでしょうか?
ちょうど森正久さんの「暗黒のシステムインテグレーション2」を読んで、ITの現場のプロジェクトといえども結局は人間関係がポイントなのね、と思っていたら、次に読んだこの本で、失敗するプロジェクトの原因は人や組織の問題とあり、何だか自分の思ったことは間違いではなかったのだなと。この本では、実際にあったことや聞いた話などが33の具体的なショートストーリーに整理され、それぞれの締めくくりとして教訓が書かれています。業種は違えど、「ある、あるこんなこと」「いる、いるこんなヤツ」と思う事例がたくさん紹介されています。だから、IT業界やプロマネでない一般の社会人が読んでも同じようなことを体験していると思います。
社会人になってまだ日の浅い人が読めば「転ばぬ先の杖」になるかもしれません。しかし、最初の話で、失敗するのが明らかなプロジェクトは引き受けないようにノーといえる勇気を!と教訓に書かれても言えないのが現実だったりするよなぁと、思ってしまいます。
著者も問題解決の特効薬はみつけにくいと書いておりますが、教訓の次にやはり解決策を読みたいと思ってしまいます。この本は、あくまで問題の原因を明らかにするのが目的なんだとは思いますが、解決方法は様々だとしても、たとえばこんな方法が考えられると提示されていたらもっと良かったと思います。問題の指摘に関しては、よく整理されているので、自分の仕事で気が付かなかった問題点を理解することはできると思いますので、入門編、初級者にオススメといえますね。
技術も重要だが、モチベーションはもっと重要か。
事例の中には、確かにいくつか身に覚えがあるものがあります。
結局のところ、チームで活動するからには、メンバのモチベーションをいかに向上させるかがもっとも重要、ということですね。マネジメントのスキルを身につける、というよりは、日常のマナーや心掛けを見直すための1冊です。