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ごみ焼却の危険性はよく分かった。ごみ処理に関する行政、企業側の問題も指摘されている。 しかし、燃やす、埋める、に代わるもの(処分)について、はっきりとした答えは出ていない。作らない、出さない、リサイクル、というのは、ごみの減量化にはなるものの、オルタナティブに対する答えになっていないような気がする。著者も一応「人間はごみを出すもの」という前提に立っている。処分について燃やす、埋める、の他に何があるだろうか?疑問が湧く。考えさせられる点で、一読の価値はある。 市民主体のリサイクルや減量化も大いにやるべきであるが、オルタナティブについては簡潔な(できれば一言で)答えがほしい。
「ゴミの焼却」がいかに危険かを具体的に著した本。ゴミ焼却がいかに危険かを示す重要な情報が、外国に比べ日本の国民には知らされていないこと、日本が歩んできた環境行政の誤り、更にごみ処理の民営化によって環境汚染が拡大しかねないこと、私たちの生活は法律と密接に関わっていて、法律を避けていては市民生活は守れないことなど、単なる科学書ではなく、具体例を挙げ、平易な文章でわかり易く綴られている。著者は、問題発生時には現地取材を重ね、冷静な判断、分析能力と知識、法律を読み解く力とで市民の力となり、問題解決に当たっている行動派の環境ジャーナリストとして、一部ではよく知られている。ごみ問題は地球環境に重大な影響を与えており、今ほど正しい理解が求められている時はない。本書は一人一人の問題への理解に最も適しており、どう行動するべきかを教えてくれる。尚、同氏の著書「ごみ処理広域化計画」(地方分権と行政の民営化)を読むことで、更に日本の環境行政の問題点を知ることができるものと考える。