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戦前の少年犯罪

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戦前の少年犯罪の商品レビュー

4.0 ワハハハハ・・・
「昔はよかった」「こんなひどい少年犯罪は昔なかった」
なんていう言葉を漫然と「そうなんだろうな」と
聞き流していたけど
この本はそういう根拠のないキマリ文句を
アッサリ、ばっさり否定して痛快。
思わず笑い出しちゃうほどの
あまりにもあんまりなヒド過ぎる事件の羅列。
でも昔の話だからか
グロすぎて気分悪くなったりはしない。
歴史の本みたいな気になってるからだろうか?
昔の不良のネーミングに爆笑!
男装の女運転手「スピード金太」って・・・
猫団団長「2代目白猫」って・・・
ヒーヒー言って笑っちゃいましたワ。
笑える本は少ない。希少です。
ただ軍隊の章はやっぱり笑えなくて
なんか ふざけられるとイヤな気になってしまった。
兵隊の暴走や傍若無人ぶりなんか笑えんわ。
もっと本当の惨酷を連想しちゃって不快。
その章以外は面白くて意外性もいっぱいで
とっても楽しめました。
5.0 評判になるだけのことはある良書
一部の書評で「書き方が挑発的すぎ」だの、「嫌味」だのと批判されていたが、読んでみるといわれるような喧嘩腰ではなく「ユーモア」や「ウィット」の類だと感じた。この程度で批判されるのであれば、どれだけオブラートに包めば認めてもらえるのかと逆に問いただしたくなる。
特に読めば誰でも衝撃を受ける新聞記事による事実を軸にした構成によって、逆に鮮やかに浮かび上がる現代の言論人の無責任な言動を考慮すれば、これ位の書き方でなければ内容に釣り合わないのではないか、とさえ感じるくらいだ。
「作られた伝統」だの「歴史の書替え」だのは、遠い昔の出来事ではない。リアルタイムで今、この日本において毎日のように行われている。しかもそうした行為に関与している人たちにすらその自覚がない。まさに目を覆いたくなる状況である。
本書は少年犯罪に的を絞っているが、他にも2・26事件や体罰をめぐる考察などを含み、現代人が陥りがちな紋切り型の戦前観を見事に解体してくれるだけの説得力のある良書である。
5.0 嗚呼素晴らしき哉旧制高校の生徒達
まるで男塾の風景を想起させます。
読んでいく内に凶悪と言うよりも不可解な犯罪ばっかりなんですよね。貧しいとかの理由にはならないところも押さえてます。
昔の人はもっとヴィヴィッドに、ヴァイタリティに溢れていたと評価してもいいんじゃないんですか?
そうでもなきゃ、大国と戦争出来ませんよ。善悪、毀誉褒貶、功罪全て綯い混ぜして素直にこれが日本人の本当の姿であると認めるべきだと思います。
軍隊教育を受けた人達が帰ってきて、それが後の子供らへの教育に皮肉にも貢献したと言う所ですかね。
著者は戦前をけなしているわけではなく、調査に関しては戦前の方が今よりまともだとしています。熱心且つ前向きであったと。
5.0 コンキチ&ナターシャの絵本ナビ
タイトルどうりの本ですが、よくぞここまでデータベース化されたと
敬意を表したいです、昨今、少年犯罪が凶暴化したとマスコミは
毎日のようにニュースにしていますが、この本を読めば一目瞭然
戦前の方がはるかに、凶暴で猟奇的な殺人事件が多かったことが
わかりますし、ここ数年、少年犯罪は急激に減少しています。
いかにマスコミの解説がいいかげんなものかこの本を読めば理解
できますし、自分たちで報道した事件をすっかり忘れて、日々起こる
事件をみて少年犯罪が増大し過激になっていると識者までが言うのは
どういうことなのだろう、理解をはるかに超えています。
マスコミ批判の本とも読めますが、作者はただ少年犯罪を追っていたら
戦前の方がめちゃくちゃな理由で殺人を犯している少年が多いなと
感じたことから新聞を読み、データ化してビックリされたことから
本になったということですので目の付け所が凄いの一言です。
お子さんをお持ちの方は是非一読をお奨めします。
5.0 この著者、私はやっぱり相当に年配の方だと思うんですけどねェ…分からないですけど
 本書を構成する全16章は、すべて「戦前は…時代」というタイトルになっているが、この「戦前」を「今」に置き換えると、ほとんど現在のメディアや巷の世間話に登場する言い回しとして違和感がなくなる。これはもちろん、意図的。
 戦前を形容する章タイトルが現在を語る言い回しと同じということから、「ああ、戦前も今と同じか、むしろもっと酷かったんだ」と感慨に耽るのも一つの読み方だろう。実際、本書には、そのような読み方を許すだけのデータ的厚みがあるし、著者も明らかにその点に自信を持っている(p293)。そして、そのように読む人の中には、データの間に挟まれた著者のコメントが時に皮相に流れ、嘲弄的で悪意を感じさせることを惜しむ声もあるようだ。
 しかし他方、現在を語る言い回しが戦前にも適用可能という事実に、クリシェで煽ることしかできないメディアや世間話の耐え難いまでの凡庸さを見ることもできるだろう。「私は少年犯罪などにまったく興味はなく、ただ情報の流れ方に興味が」(p293)あるという著者の言葉を額面通りに受け取れば、こちらの方が読みとして正解となりそうだ。
 とすれば、著者のコメントも、これはメディアの語り口を真似ているということになる。著者はweb上のある文章で「考える前に、まだいくらでも調べることがある」という趣旨のことを述べているが、そうなると「管賀江留郎」というペンネーム自体、「ロクに調べもせずに考えたつもりになっている連中」を擬態するためかも、という気さえしてくる。とすれば、こうして1冊の本を出版しつつも、著者「自身」は徹底的に希薄化され、捉え難い。
 ただ私としては、「私は少年犯罪などにはまったく興味はなく」という言葉に精神分析的な意味での「否認」を感じないでもない。またメディアの口吻のパスティーシュでありながらも、やはり著者の「人」と「思想」は滲み出てくるワケだし、web上の「少年犯罪データベース主宰」では飽き足らず本を出してしまいながら、それでも身元は明かさないというところに、何らかの屈折を感じてしまう。因みに新聞記事要約の手際は必ずしも良くなく、ワープロ登場以前の主述の捩れた悪文を想起させる。

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