自然体ってなんだろう?
日本テレビ放映「世界一受けたい授業」でおなじみの斉藤孝氏。その著書「自然体のつくり方」には「立つ、歩く、座る」の基本となる「腰」の重要性を語っています。赤ん坊を背負う、畳での生活など日本の文化が「腰」を自然と養っていたが、その文化を失い、しかも西洋文化にもなりきれずに「腰」を失ってしまったと危惧しています。自然体とは「上虚下実(上半身は脱力、下半身は充実)」のリラックスした体。足や腰、背中といったどこか一部に負担をかけないで、骨格に従い、重力に拮抗した立ち方のようです。そのために必要な「ハラ」を作るための「腹式呼吸」、「四股踏み」などを紹介しています。
「自然体」って何?
「からだ」について考えることって、とても難しいと思う。ましてや、「自然体」という事を考え出したら、もう眩暈がしてきそうだ。「身体論」って考えると、本当に山のように様々な考えが出てくる。メルロ=ポンティ-の「現象学的身体論」だったり、野口晴哉の「野口整体」だったり、ヨガだったり、武道における身体論だったり、歌舞伎や演劇における身体の使い方だったり、精神世界での神秘的な身体論だったり、いや、もっとお手軽な雑誌やテレビの健康体操だったりと、枚挙にいとまがない。そんな難しく考える前に、先ずは「からだ」を動かしてみろって、どこかから囁き声が聞こえてきそうだけれど...
この本は、そういった声を大きくして、僕の「からだ」を実際に動かさせてくれた。著者斉藤孝さんは、この本を「自然体」と「レスポンスする身体」といった事を軸にして、様々な角度から「からだ」について考察している。それらの考えは、実際に斉藤さんが体験をし、斉藤さんの「からだ」から紡ぎだされたものだ。本書を読み進めていくうちに、少しづつ<斉藤さんが考える>「自然体」と「レスポンスする身体」の輪郭が見えてくる。
しなやかで柔らかくて、それでいて粘りがあって、まわりの状況に適切な反応ができるそんな「からだ」の使い方ができたらいいなって思う。そうするためのヒントがこの本には沢山盛り込まれている。それらを、僕がどう捉え、どう使っていくか、まだスタートラインに立ったところだ。