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はじめての工学倫理の商品レビュー 技術者倫理のテキストとしては最良書
技術者にとって必要な知識がコンパクトにまとめられている。これ以上コンパクトなテキストは他にみあたらない。ただ読んでいて、腑に落ちない箇所もある。例えば、86頁以下の事例分析「技術情報の囲い込みIBM産業スパイ事件」で、日本企業社員だけが批判の対象となっているが、説明を読んだ限りでは、これは「おとり捜査」であり、IBM産業が全く正しい行動をとったとは思えない。批判が偏っているように感じる。また「賄賂」の箇所126頁で「休日に買い物にでかけてばったり会い、コーヒーを飲み亀山が伊賀の分までコーヒー代を出した」ことを入札まえでも無条件に問題なしとしている。しかし、亀山は「伊賀が市役所で入札に関わっていること」をすでに知っていたのであり、本当に問題なしなのかも議論の余地があるのではないか。コーヒー代が問題ではない。「李下に冠を正さず」という倫理的態度が必要ではないか。他にも「あれ」と思うような箇所もあったが、こういった箇所を割り引かなくても、この著書は最良書である。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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