挑戦する経済学者達
コミュニティ通貨というと、何となく敗者の世界の臭いを感じたり、三流の経済学といったイメージを持っている人が多いのではないか。
「エンデの遺言」がイデオロギーに偏っていたことも、その要因かもしれない。しかし、本書は地域通貨に対するネガティブなイメージを払拭してくれるばかりではなく、貨幣とは何か、さらに、現在の国際金融の動きについても丁寧な解説がなされている、まともな経済学の本だ。
終章では、新しいグローバル通貨についての提言もある。
国際金融システムは硬直的なものではない。いつ、新しい体制、新しいシステムが生まれても不思議ではないのである。
もっとも、都市化した日本人が筆者の定義するコミュニティを好むか、好まないか、この辺りも一つの読みどころにちがいないだろう。
競争から協働へ
人は「お金」そのものについて、それがどのようなものかを今まで真剣に考えたことがあるのだろうか。 「お金」って何?そんな素朴な疑問を解き明かそうことが本書の目的となっています。この本を読んでそんな単純な問題を一緒に考えてみませんか。また、「お金」に対する考え方を変えることによって、人は、「競争」する社会だけでなく、「協働」する社会を可能にすることができるようになるのです。そして、それは今まさに環境問題を解決する手段、コミュニティの再生といった分野で活用されています。 特にボランティア活動を推進させたいと考えている人たちには是非読んでほしい一冊です。