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TOC入門―「実践者のための」導入ノウハウ・手順

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TOC入門―「実践者のための」導入ノウハウ・手順の商品レビュー

3.0 TOCの入門的な解説
私が最初に読んだTOCの書籍である。これをはじめにTOCの書籍を何冊も読んでTOCの概要とそれが有用であることを理解した。本書も初心の方がTOCがどのようなものであるかを理解するには、適切であると思う。入門であるといっても、部外者が単に知識を習得するためのものではなく、実際に応用するための入門である。

TOCは例えば工程を連結するタイプの生産方式(例えばコンベア生産)には適用できない、あるいは生産効率志向でありコストダウン志向ではない、などの問題があるが、(多様な)多くの製品が、多くの生産工程を経て生産されるような工場では非常に有用である。

しかし残念なことに著者は生産管理のもう一方の基本的な理論であるMRPを理解していないようで、例えば「MRPは通常サマリー型部品表を採用しています」(p64)といっている。MRPの書籍には、階層的に定義された部品表を辿って部品展開するレベルバイレベル展開というロジックが説明されているのに..。しかもこれはMRPの根幹である。(MRPのどこがサマリー型部品表なのか!サマリー型であればMRPではありえない!)

またあるいはMRPのいわゆる「固定リードタイム」の問題点、さらに固定リードタイムの特性を理解するならばMRPが短期の生産計画に弱いことなども、(TOCを理解しているならば)分るはずである。

TOCの利点を把握するためには、MRPを理解することが必須である。一生懸命に書いているが、MRPを理解していないために、TOCの良い点をアピールできないでいる(←私に書かせてほしかった)。TOCを評価し普及しようと書籍を書くならば、この程度は勉強しておくべきではないのか。

実際の工場では複数の製品が流れており、工場の中でのボトルネックは、個々の製品の生産工程を取り出して論じたボトルネックではない。したがってボトルネックを制御するとは、工場全体を見渡すことであり、TOCはきちんと、このあたりを処理するのだが、単に一つの製品のボトルネックの説明は、分かりやすく説明するための方便だということも書いてほしかった。断言は憚られるが、おそらく著者は、この点についても理解していないと思われる。
5.0 便利で、有益な本
本書は、著者の、TOC導入コンサルティングの経験を土台にして、TOCを構成する、スループット会計を中核概念とする「業績システム分枝」、DBRを中心とする「ロジスティックス分枝」、日常的に発生する諸問題を解決するための効率的な手法である「問題解決/思考プロセス分枝」のすべてを、バランスよく、かつ、わかりやすく解説した良い本だと思います。

テーマ的にも、これまでの日本語文献では、あまり、深く触れられていない無限負荷の山崩しの方法や、ロッドの説明を、ゴールドラットの原点に基づき解説されており、さらには、現在、日本で入手可能なTOCに忠実なソリューションの解説までをも含み、TOC全般についての円満な知識を獲得するのに便利な著作だと思います。

これまでに、既に、TOCの知識を蓄積されておられる読者にとっても、また、TOCをこれから勉強されようとしている読者にとっても、便利で、有益な本と思います。

5.0 「ザ・ゴール」最高の解説書
ザ・ゴールを読んだ後に次に読む本は何かないかと物色していたところ「TOC入門」が出版されたので、早速読んでみました。

ゴールを読んで解らなかった部分がきちんと従来手法から説明されていて非常に解りやすい本です。さらに読み進むと著者の実践経験のノウハウの部分も多く書かれており大変参考になりました。自分自身仕事柄、MRPや原価管理の基本の部分は多少なり解っていたつもりだったのですが、こうやってきちんと説明を読んで「解っていなかった部分」が非常によく見えてきました。
ザ・ゴールを読まれてTOCを勉強されたり、TOCを実践される皆さんにぜひお勧めしたい一冊です。

4.0 どこが入門なんじゃ
本屋さんに行き、面白そうな本はないものかと物色していたところ、「んっ、見たことのある名前。村上 悟…?そういえば以前、TOCのセミナーで先生をしてた人だ!」ということで早速購入してみた。「どれどれ、TOC入門ね~」…(ザ・ゴールと違い、読むのは結構しんどかった)
…どこが入門なんじゃ!DBRにソフトの紹介、スループット、思考プロセス。どれもそのまま実際に使えそうな内容ばっかり。題名を確認すると確かに実践者のための…とは書いてあるが。入門ではなくって導入入門くらいにすればよかったんじゃないの先生。
今までの解説書のように「TOCは有効なのは分かったけど、何をすればいいんじゃ!」という素朴な疑問に対する答えが書いてあったように思う。
具体的な技法の使い方やスループット評価の仕方、生産管理をするものにとっては非常に大切なスケジューリングのシステム化についてもかなり細かく記述されており、製造業に携わる者として、これは会社で研修用に購入させてTOCを広めよう!と思った。…というよりも自分でTOCを導入できるかも、とさえ感じる部分があった。いろいろTOCを勉強してきたが、実践で使えそうな本がやっとでてきたと感じた一冊でした!
4.0 TOC導入を考える人に最適な入門書
本書は、日本能率協会に所属しTOCの普及に実際に携っている村上悟氏の著作である。TOCを勉強している者にとって一番欲求不満なのが、理論は解ったとして、具体的に何をどうするのかがいまいち解らない点だった。私を含めてTOCの適用は敷居の高いものだったのではないだろうか。本書は「実践者のための...入門」書である。著者の導入経験を踏まえた具体的なアドバイスが記述され、参考になる点が多い。といってこの本を読んで自分の会社に即導入とはいかないだろう。本書の「あとがき」にもあるように、導入企業の実践事例が無いからだ。(あれば星5つ!)本書が「入門」書と断っている所以でもある。しかし「入門」書であってもTOCを勉強し導入を考える人には心強い一冊であると思う。

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