繰り返し生産についても書いて欲しかった
2004年の春、著者よりメールをいただき、お会いして話をさせていただいた。本来の性格はおとなしい方のようだが、生産管理の話には目を輝かせておられた。その時は本書を執筆中とのことで、「製番管理の本はまだないでしょう?」と言われていた。本書は、個別受注生産を題材にして製番管理を論じている。実は個別受注生産を主題にした生産管理の本も存在しない。このあたりは、今後追求していく必要があるだろう。個人的には、個別受注生産よりも、繰り返し生産の場合におけるMRPとの違いや使い分けについても書いて欲しかったと思う。
今後は製番管理や個別受注生産について、さらに追求していく必要があるだろう。
もうお年であるが、これからも生き生きと活躍していただきたいと思う。
目からうろこが落ちました
私の会社は数年前にERPを導入しました。このシステムによって生産管理の効率化が進むと期待されたからです。しかし現在にいたるまで、効果はほとんど上がっていません。むしろマイナス面があらわれています。最大の原因は、ERPが想定している標準製品を大量に安定生産するという条件が、現実とは全く違うからです。 実際は多種少量生産で、設計変更は日常的に発生します。そのためシステムの前提になっているデータベースの整備は、慢性的に遅れます。しかしその完成を待っていては納期に遅れるので、現場ではやむを得ず例外処理などで適当に処理しています。この仕事には泣かされます。
「製番管理」はこの問題を明快に指摘しています。そして抜本的な解決策を提案しています。同じ悩みを持つ同業の方々に、ぜひ一読をお勧めします。