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ベテランSEの経験に基づく深い洞察がよく伝わってくる。 著者は大規模プロジェクトをベースにそこにおけるさまざまな事例を元に考え方を展開する。しかし、経験の浅い技術者にとっては、本書の内容がどこか現実離れしたものと感じるかもしれない。実装技術についての記述が乏しく、むしろ実装技術をどう使っていくのかという概念、考え方に多くの言葉を費やしているからである。 著者が繰り返し伝えているポイントは、 ・実装ではなく、全体を構想することの重要性 ・機能の単なる集合は、システムではない。 ということであろう。 この分野には、実装技術について書かれた書物が多いが、実装技術だけではシステムはできない。また、要件定義等、実装技術以外について書かれた書物も世の中には出回っている。しかし両者をつなぐ書物は少ない。システム設計の現場では、常にこの両者のリエゾンが求められるし、その営みが、本当の意味でのシステム設計者としての役割になる。 本書はこのような視点で書かれた数少ない名著である。 ある程度経験を積んだ技術者にはぜひこの本を読んで欲しい。この本により、単なる技能者からシステム設計者への新たな視点が開かれることと思う。
本を読んでいて知らず知らずのうちに眠ってしまう。 そんなことは学生時代以来だったので、そういう意味では懐かしい気分になりますが、結局言語明瞭意味不明瞭で、何を言っているのかよく分からなかった。 仕方なく目次や段落をサーっと見直してみたが、なんと言うかフツー。 もしかしたら大切なことが書いてあるのかもしれない。という思いから星1つにはできなかったけれど、まったく引き込まれないし、何も伝わってこない。 結局、これ読まなくても、他の本5冊くらい読んだほうがいいんじゃない?って思ってしまう。 重いし、眠いし、なんか分かったような分からんような。。。 よくお偉い先生の講演会なんかに連れて行かれると、誰に話してるのか分からないような曖昧で平坦で、思いつきで、思い出で、愚痴で、、、、なんていう整理されていない話を聞かされますが(要は、しゃべって気持ちよくなりたかったのね。)、どうも私は苦手ですね。 確かに一瞬たりとも気を抜かずに、瞬きもせずに傾聴すれば、少しは重要なことも言っているでしょう。でも、根本的にそれてって、聴衆に対する礼儀に欠けるよね。って思います。 で、この本も同じ印象を受けました。 多分、経験豊かな方の含蓄の在るお説教が詰まっているんでしょう。 でも、それに付き合ってるほど暇じゃないです。
元・IBMの岡村さん。銀行の第三次オンラインシステム構築以来、 超大規模プロジェクト(別に基準があるわけではないですが・・・総工数、数万人月、 ピーク時1000名以上)のプロマネを歴任されています。 以前、岡村さんのプロジェクトで、お仕事をしたことがありますが、 その際、大規模プロジェクトをいかにすすめるべきか、 そのための顧客・ベンダー双方を納得させるための プロジェクト構造の可視化、システム開発方法論の説明への熱意は、 当然に私たちにも伝わりました。 プロジェクト発足にあたっては、 プロジェクト計画書の策定が必要ですが、大規模プロジェクトにおいては プロジェクト計画書の策定そのものが一大プロジェクトとなり、 半年から一年以上の予備調査・検討が必要になる、と本書でも述べられています。 ・・もちろん、方法論だけでスマートに立ち上がるプロジェクトなどあるわけではありませんが、 最終的に剛腕を活かすためにも、合理的な理論が必要条件になると思います。 プロジェクトの基本構想段階の局面定義及びその狙い・内容の説明は、 システムアナリストの教科書等より、具体的・実戦的なものであると思います。 小規模プロジェクトは、大規模プロジェクトのサブセット・・ だから、大規模プロジェクトの構築スキルにこだわる。 アプリの業務要件を踏まえてアーキテクチャを確定し、 そのプロジェクトにとっての業務設計方針を策定する必要があるが、 この設計者のほとんどが基盤システムの開発経験者だった。 その技術者たちがIT業界から引退しつつあるのが、2007年問題の本質なのだ。 だからこそ後進に伝えば・・という岡村さんの熱い想いが伝わってきます。 ・・正直、この本は、以前ならここまで書いていいのか、と思う内容が書かれています。 あの数万人月のプロジェクトのノウハウがぎっしり詰まっています。