不器用でも一直線の生き方には力があります。
『成りあがり』に続く,矢沢永吉氏の人生記録の第二段です。「正直申し上げて,『成りあがり』の続きをつくるつもりはなかった。オレの中ではあれでもう終わっていた(P. 2)」と本人が述べているように,『成りあがり』以後の矢沢永吉氏の姿が描かれているようです。私は『成りあがり』を読んでいないので,厳密な比較はできませんが,その一瞬一瞬を本気で生きていると感じられる矢沢氏の場合,一瞬でも過去の彼と現在の彼はもはや別人という印象があります。したがって,本書は『成りあがり』の頃の彼と全く異なっている可能性が大でしょう。 一読して,「矢沢永吉は不器用で一直線にしか生きられない人だ」と感じます。私は彼の音楽を聴いたことはありませんが,浮沈みの激しい芸能界,あるいは音楽界で超長期に渡って絶大な人気を博していることが並大抵ではないことは分かります。その陰で生じる,新しい音楽やステージを追求する苦悩,スターであるがゆえの金銭を巡るトラブルは強いインパクトがありますが,必ずしも普遍化しにくい経験です。
しかし,それでも本書を読む価値があります。本書の核心を一言で挙げるならば,「あなたは,日本のロック界のスーパースターかもしれないけど,私が見る限りは『裸の王様』そのものよ(P. 62)」という2人目の連れ合いの方の指摘です。この視点から読むと,矢沢氏の苦悩は,生きることへの不器用さとそれでも妥協せずに自分の理想を求めることによるものと確信できます。不器用でも一直線の生き方には野球の直球勝負と同様,力があります。何よりもそのことを実感できることが本書の最大の効用です。
「成り上がり」以来のヒット!
有名人の聞き書き系のつくりなんですが、生き方が感動的なのです。リストラ時代のサラリーマンを応援するつもりで出したということですが、今回の出版は女性ファンをとってもひきつけているような~。そう言っているのはあたしだけじゃなくて、ヤザワのコンサートに行ったことがあるとか、ドラマがいいとか、本がいいとか20代30代も言っているし。
だってかっこいいんだも~ん。
自分は老けないって決めれば老けないでいられるもんなのでしょうかね~。いつも理想の女はどっかにいるハズだと追い求めているんだけど、となりで寝ているちょっと太りはじめた女とこのままいくのかな~と弱気になったりもするんだと。う~む。50過ぎてもそうなわけね。