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渋沢栄一とヘッジファンドにリスクマネジメントを学ぶ―キーワードはオルタナティブの商品レビュー 面白い切り口、しかし主張はピンボケの感あり。
ヘッジファンドと渋沢栄一を「リスク・マネジメント」という切り口から解釈を試みた書である。大きく分けて、前半ではヘッジファンド界を俯瞰してリスク・マネジメントの実際を学ぶ。 後半では渋沢家の家訓からリスク・マネジメントの理念を学ぶ。最後に両者に通ずる理念と柔軟性、「攻め」「守り」そしてそれらを実行するタイミングの重要性を確認するという構成になっている。ヘッジファンドと渋沢栄一は共に、究極のリスクマネージャーであるということについては論を待たない。だが、本書の論の展開はやや強引であるという印象を持った。著者の経歴を考えれば、ヘッジファンドについても渋沢栄一についても、別々の本としてもっと深い記述ができるのではと感じた。 ヘッジファンドのイメージをつかむのに役立つ。
・イメージがわきやすい書き方になっており、ヘッジファンドについて読む最初の本として適している。 ヘッジファンドに対する誤解を解く
日本人の多くが未だに抱いている、『ヘッジファンドはよくわからな手法を用いて、ひたすら利益のみを追い求める』という誤解を解いてくれる本。 「道徳と経済は、元来共に進むべきものである」
この書籍は、「ヘッジファンドとリスクマネジメント」がテーマであるが、「日本近代化の父」で、明治維新後に欧米列強の植民地支配を振り切り、実業界と社会慈善、日米友好に全精力を尽くした故澁澤栄一翁(1840年~1931年)についても触れられている。澁澤翁が指摘していた「経済と共に人間重視」をしなければならないとうことを筆者は気付いていたわけである。澁澤翁は、幼少より論語を愛読していた。つまり、「道徳と経済は、元来共に進むべきものである」ということが理解される。私は2002年8月盛夏に、埼玉県深谷市血洗島(ちあらいじま)の渋沢栄一生家と、下手計(しもてばか)の渋沢栄一記念館を訪れた。JR東京駅丸の内レンガ棟の赤レンガは深谷市で産出されたものであり、その指導に澁澤栄一翁が携わった。澁澤栄一生家はいまでも丁重に整備されており、立派であるが、辺りは一面田園風景で、深谷市街から遠く離れ、過疎に悩まされている。深谷市役所・JR高崎線深谷駅前から市循環バスが出ているが、一日2往復しかしていない。タクシーで行くと2,000円以上かかる。私は、このような寂れた地域こそ、ハングリー精神と田舎コンプレックスをもとに成功を導く原動力となったと思う。松下電器産業の創業者、故松下幸之助氏の旧生家があった和歌山県和歌山市(当時は和歌山県海草郡和佐村)も似た環境であった。澁澤栄一翁は、1863年に高崎城乗っ取りを計画したが断念し、1864年に一橋家に出仕し、1867年に徳川昭武に従いフランスに行ったことで、カルチャーショックを受け、実業界に身を投じたわけだが、そのような人物が出る環境とは思えない生家のある地域である。しかし、深谷市で出会った人物はとても良心的で親切な人ばかりであった。現代社会によくこのような人がいたものだと感心させられる。私に澁澤栄一翁ゆかりの地を親身に教えていただいた。澁澤栄一翁の温和な性格は、この地方特有のものであろう。 すでに起こった未来を描いた本
「すでに起こった未来」といってもPFドラッカーの本のことではないが、著者の主張は根幹をドラッカーと共有している。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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