ちょっと大げさ、その分感動
とても、力強い文章で楽しく読めます。
ただ、自分の発明を過度に評価しているのは、この人の良い点でもあ
り、同時に鼻につく点でもある。。。
まあ、これくらい自分の発明に自信を持てということでしょうか? ただ最後の章で、ダイソン・デジタルモータのことを、ダイソンによ
るモータが発明されて以来の唯一の進歩といっているのが、ちょっとム
カついた。
ブラシレス・モータとほぼ同じそのモータはダイソン以外で既に使われ
ているし、ダイソン社で発見、発明されたものでもない。さすがにダイ
ソン社のWebでは「再発明」と言い方を変えているが・・・。
正直、同様の誇張がそこらじゅうにあるのではという、後味の悪さと
ともに読み終えた。
ベンチャーの応援歌
「逆風野郎!」とは何とも笑えるタイトルである。
ベンチャーを志し、山あり谷ありの起伏に富んだ人生を歩んできたジェームズ・ダイソンが自らの半生を振り返った自伝である。日本の電気メーカーの独壇場である家庭電化製品(電気掃除機)に独自のアイデアで挑み、見事勝利を獲得した成功物語は、人間の創造力と信念の尊さをクローズアップして、実に爽やかな読後感である。
著者はベンチャーと言う困難な人生目標を大いに楽しみ、なおかつ日常生活(掃除のこと)に革新をもたらして、世の人々を幸福にしている。
近頃めっきり聞かれなくなった「信ずるものは救われる」という人生哲学に新たな確信を与えてくれる好著である。