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読み始めは「実験経済学」でしたが、読み進めるうちに、 ファイナンス論、情報の経済学の話になっていきました。 また、全体を通じて経済学史の話がふんだんに盛り込まれています。 純粋に「実験経済学」を期待していた私には期待はずれでした。 「フォワード」を「先物」と訳すなど、専門用語の訳に一部?な部分がありました。
ミカンやリンゴを題材に数式や専門用語を並べてお茶を濁す類の入門書ではなく、 金融市場の豊富な実例を分析対象として分かりやすい言葉で説明(翻訳?)されており、 金融・経済専門外の方でも抵抗無く読めるレベルであると思われる。 敢えて難を言えば、タイトルから連想される内容と中身のギャップであろうか。 これは入門的な経済学の教科書ではない。 第二部はファイナンスの入門書として興味深く、社内デリバ研修の題材としていくつか取り上げさせてもらったりしている。 オプションの評価理論やその導出過程について解説している本は数え切れないほどあるが、 その理論が「肝心なときに役に立たない」という点をおさえてオプション解説をしている本は中々見当たらない。 将来、金融分野で実務家を目指す学生の方々にも是非読んでもらいたい内容です。
全体として非常にわかりやすく書かれており、翻訳も良い。 第一部では経済学の発展を解説しながら実験経済学がその不備な点をいかに埋めようとしているかが説明されている。経済学一般の入門としても最適である。 第二部以降は主に金融の世界での実験経済学の応用可能性が示されている。今後の発展の方向性を大まかに示しているだけという印象が残るが入門書としてはよく書かれているだろう。
本著は、緻密な調査の結果をまとめた大作。 最近、このような緻密な調査を実施した上での著作が 日本のエコノミストに少なく、残念に思っています。 手間のかかる作業の上になりたつものではありますが このような調査の上に完成したものは 言葉一つ一つに自信があり、読者をひきつけます。