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DVDの次世代は,青色レーザーを使用するというのは既定事項であったが,その規格では2種のフォーマットが競い合っていた.単純化すれば,Bul-rayの容量重視か,HD-DVDの現行DVDの延長によるディスク製造優位性重視かということになる. 本書は,Panasonic技術者へのインタビューを通じ,技術的課題の克服,規格策定までの経緯を明かしていく.フォーマット,オーサリングツール開発,MPEG-4新規格など,最大の課題は規格の策定にあったように思うが,中でも,各社の思惑がぶつかるBDA内部での駆け引きが興味を引く.2年以上前に本書にも登場する大原氏のお話を聞く機会があったが,まさにその当時,アプリ規格などの審議の真最中であったようだ.そのときの言葉の端々に自信がみなぎっているように感じたが,紹介されているような丁々発止の議論があったらこその自信であったことに気付いた. 本書では,タイトルにもあるように,Panasonic内の動きに終始しているが,同時に他社の内部でも同じような動きがあった.その部分まで紹介すると,大部になってしまうかもしれないが,知りたかった部分ではある. 終章の,著者のエアチェックに対する想いは納得できる.しかし,ディスクや写真などメディアに記録を残そうという要求は,若い世代には確実に減っているように思う.従って,新たな光ディスクメディアの登場はBDが最後となる予感を感じる.