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宋文洲の傍目八目 (NB Online book)

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宋文洲の傍目八目 (NB Online book)の商品レビュー

5.0 傍目八目の大切さがわかる!
タイトルの『傍目八目』とは、第三者には物事の是非、利、不利が当事者以上にわかるということ。これはよく実感することである。
実際、著者の考えを読むと「はっ」とさせられるような目からウロコのことが多い。物事について多面的な見方があることを教えてくれると同時に、自分の視野の狭さが常に発見できる

・「訊かない」ことによる損失は大きい。社会から見て恥ずかしいことはやるべきではないが、「自分だけが恥ずかしく思うこと」と混同してはいけない

・精神論を語るリーダーに共通していることは、思い込みの膨張と具体論の欠如である

著者のすごいところは、きれいごとだけをいうのではなく、自分ができていない部分も赤裸々に述べるところでもあると思う。そういう人こそが真に強い人なのだろう。
3.0 こだわらない
別にこの方に興味があるわけではなかったが、毎回おもしろい文章を書いていたので日経ビジネスオンラインでこのコラムをよく読んでいた。本になったので買ってまとめて読んでみた。

宋さんは中国出身で、日本に渡って会社を興して、一代で東証一部上場企業に育て上げた(ソフトブレーン)。ぼくはこの会社のことはよく知らないのだが、現在は人の手に渡って、宋さんはもうあまり経営にタッチしていないようだ。潔い。日本のオーナー社長とはちょっと感覚が違うね。

詳しくは本書を読むと(あるいは日経ビジネスのコラムを読むとわかるのだが)よくわかるのだが、彼の基本的なスタンスは、「こだわらない」ということなんじゃないかと思う。自分の会社を人の手に渡した例もそう。ほかにも、日本は製造業にこだわりすぎだという。確かにトヨタはすごい。キャノンもすごいかもしれない。けど、日本のGDPの6割くらいは第三次産業(サービス産業)なのである。この強化を考えないといけないでしょ、と。ごもっとも。宋さんはここまで言い切っていないけど、サービス業って要はすごく属人的な産業であるからして、結局はそれぞれの産業従事者がスキルアップしないといけないってことになる。スキルアップっていうとうさんくさいけどね、つまるとこ手に職つけないとあかんちゅうことだよね。ほんとにそのうちフィリピンとかから労働者がたくさん入ってくる時代になるしさ。

あと、感心したのは、中国では「かわいい子には旅を、、、」っていうのは本当のことで、宋さんの家族もいろいろなところで活躍しているそうな。世界は広い。どうしてぼくらも日本にこだわる必要があるのだろうか。基本的には、日本はとーーーーても居心地がよいところだとは思うが、最近なんだか暗いニュースも多い。そういうとき、何かに「こだわる」ことを少しやめてみると、意外と明るい展望が見えるんじゃないか。
3.0 「仕事の常識」だけは、納得いきません
オンラインでも読んでいましたが、買って改めて読んでみました。
「教育の常識」のところで書かれている李白の句は忘れられないものになりました。

ただ「仕事の常識」やその他のところで残業について触れられている内容は、
どうも納得がいきません。
日本の経営者が全て、社員を低賃金で長時間労働させて嬉々としているわけではありません。
日本以上に所得格差の大きい中国における極めて低賃金の労働との競争に晒されている
事実についても、考え方を示してほしかったと思います。

あと、本でまとめて読むと、何となくオンラインで読んだときより爽快感がありません。
たぶん、偉い人の名前がそこかしこに出てくるのが、何となく鼻につくんだと思います。
5.0 経験の尊さ
傍目八目といっても、評論家による評論ではない。現場にもまれ、全身をそこに放り込んでいって得られた貴重な経験から語られる話は、圧倒的な説得力を持っている。

相当な経験をつんでいるにもかかわらず、説教くさくないところが、またいい。どうにかして伝えたいという、溢れるばかりの誠意もこの本の魅力だろう。読者を、同じ人として、敬意を払いながら接している著者のたたずまいに、感銘を受ける。

この謙虚さも、経験あってのものだ。
5.0 いじめに悩んでいる人に読んでもらいたい
今となっては遠い昔のような話ですが、あの痛ましい中学生の少女いじめ自殺について、逃げ場をつくらなかった社会、コミュニティーの問題を指摘している内容には、思わずうなずいた。どうしようもない時には無理して頑張ることは、決して負けではない。そして、積極的な逃げは、時には、必要だと分かった。大人はもちろん子供にも読んでもらいたい。

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