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まずは冠婚葬祭のうち、少子高齢化の中で結婚式などは、減少して行くが、今後、「葬儀」は増えこそすれ、減ることは当面ないであろうということを確認しておきたい。 次に、かつては、町内会とか隣保班といわれる自治組織が機能していた頃には、冠婚葬祭は、「隣近所のお互い様であった」と言うことも確認しておきたい。 人間の生死は、その人の住んでいた『地域』の問題であった。 これが崩壊し、自宅での通夜や、自宅からの出棺が少なくなり、公設の「斎場」のそばに民間の「セレモニーホール」と言うものが林立するようになって、「葬儀」は、極めて形式的な、参加者にも楽なものに変容した。 こうした時代の趨勢を私は、仕方ないと思う。 しかし、本書のように、日本人が葬儀と言う儀式を捨てない限り、「葬儀」ビジネスは廃れないとまで言い切ってしまうことは、「経済的」「事業的」には正しくても、「人間の生死」と言う荘厳な事実に対する冒涜と思う。 非常に不愉快な本であった。