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「NO」と言える国家―奪われ続ける日本の国富

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「NO」と言える国家―奪われ続ける日本の国富の商品レビュー

5.0 冷静かつ偏見に左右されない「情報リテラシー」を提供してくれる一冊
著者・原田武夫氏の筆力に敬意を表したい。

しかし掲載されるカスタマーレビューを見ると、同氏に対する評価
は必ずしも高いとは言えないようだ。
なるほど、原田氏への厳しい評価(筆者が30代で若いとか筆者の経歴などに
フォーカスしての批判など)を見るにつけ、同氏の論旨が真実だと認めているのか」
と感想を持った。
著者の論旨に隙がないため、書物の内容とは関係の無い個人レベルの攻
撃になったのだろう、と推測した。

本書は三部構成となっている。
第一章は「東のハゲタカ 西の虎ー米中の草刈場としての日本」。
1970年代にさかのぼり、米国と日本との貿易摩擦(また貿易戦争、経済
交渉)を引き合いに出しながら、郵政民営化、会社法改正など2006年まで
の期間日本がアメリカに対して譲歩し続けた歴史的事実を評して「封じ込めら
れる日本」としている。
なるほど、同書では触れていないが、ノーベル平和賞を受賞した故佐藤
栄作首相は対米交渉において「核を日本に持ち込ませない」と成果をあげて、同賞
を獲得。しかし、ふたを開けたら「有事の際は日本への核持ち込みを黙認」とい
う裏取引をしていた事が報道によって知られる事になる(日本政府はこの裏取引を公式には
認めていない。しかし新聞報道など特に、2000年4月3日(月)付の「朝日新聞」の朝刊
ならびに同年4月14日「赤旗」など、「核密約」の存在を証明する記事は他にも多数ある)。

第二章は「生き残りをかけてドイツに学ぶ」では、日本と同じ第二次世
界大戦の敗戦国である
ドイツを引き合いに出し、ドイツの賢い理由八つについて詳述している。
興味深くページをめくり、なるほどと納得した。
あれこれ書きたいが、これも本書に書いていない事を一つだけ。
それは、日米地位協定について。この協定は、日本に駐留する米軍兵士
が犯罪を犯した場合の取り決め。しかし、犯罪を犯した者が米兵であるという理由で、身柄が
日本の警察にわたらないケースが数多くある(沖縄では憲兵が犯罪犯した米軍属を地
元警察から引き離し勝手に釈放する事がマニュアル化されていた。2008年4月
19日付け沖縄タイムス朝刊。つまり地位協定すら守ろうとしない)。
この地位協定は、日本だけでなくドイツにもある。ドイツに駐留する米
兵の規範を律している。ドイツでの地位協定は、ほぼ対等な条件であり遵守されている。
なぜ対等で遵守されているかは、本書の第二章を読んで納得した。なお、ドイツ人が米国と同じ白人だから
という紋切り型の思考であった小生は、発想の狭さに恥ずかしい思いをした。
ちなみに、この地位協定は、韓国にもあるが、日本と比べてさらに劣悪な条件だ。
(2002年6月、米軍の装甲車が韓国の中学生二人をひき、 即死させたが、それでも米軍は犯人の身柄を
韓国には引き渡さなかった)最後に第三章では、筆者の考える処方箋として十の提言が記述されてい
る。その提言は、日本という国を良くしたい、という思いが詰まっているよ
うだ。このレビューを書くにあたって、ただ一介の「個人投資家」として本書から、
冷静に国際関係を学びとれた事実を残したい。
チャート分析だけでなく、またファンデメンタル分析だけでない、「国
際関係分析」という新たな切り口で投資の勝率を高めている。その意味で同書から学べた内
容は価値があった。
冷静かつ偏見に左右されない「情報リテラシー」を提供してくれる一冊
だった。
3.0 東のハゲタカ、西の虎....その先は?
 著者の前作「騙すアメリカ 騙される日本」の続編として書かれた本です。 前著が問題提起の本とするならば、
この本はその処方箋としての書かれた物。
 日本を挟む東と西の超大国、「日本で起きている出来事が、実は全て外国勢力の影響によるものだ」の問題的提起
から、その主たる外国勢力としての東の超大国とその政権の影で実権を握る「奥の院」の自体と世界の国家体制が超
大国=マネージャ国家・サブマネージャ国家・ワーカー国家(働き蜂の如く働かされて、搾取される)等に分けられる
こと。  西のマネージャ国家と東のサブ・マネージャ国家が裏で繋がって動いていることを明らかにしていきます。
 これを読むと現実に起きていることの実態がより良く理解できます。
其の処方箋としてドイツから学び、NOといえる国家から一歩進んで相手にYESといわせる国家への変貌が提案さ
れていますが....、 読んでみてこの方ドイツしか知らないのでは....?
戦後の国連・安保理等は戦勝5ヵ国がその後の世界を牛耳るために作られた組織で監視対象国は敗戦国のドイツ・イタリア
・日本ですから...、
 そう思ってしまうと処方箋に説得力を感じなくなり自分の中の評価は下がってしませいましたが....、
参考になる点もありました。
 構成がよみやすく纏まっているので星3つとしました。
5.0 グローバルスタンダードの背後にある国家の支配階級
  本書には目が覚めるような恐るべき指摘があります。
著者は、グローバルスタンダードのルールの背後には、国家間の4つの支配階層が
存在し、この階層は固定したもので、覆すことのできないと主張します。即ち、
 1.奥の院(グローバルな国際ルールを決める):米国の建国の士の子孫末裔ら
 2.マネージャ国家(奥の院の意思に沿って世界を統治する):米国、英国
 3.サブマネージャ国家(マネージャ国家を補佐する):英米以外の国連常任理事国
 4.ワーカ国家(決ったルール通り働く。利益は搾取される):日本を含む多くの国家
日本が外交で何ゆえ中国に敗北し続けるのか分かると思います。
5.0 what are you doing the rest of your life?
著者もとうとう真実を書いてしまったわけです。あまりにもよく整理されているために、真実ではなく満点の解答用紙のようです。国家、サブマネ国家、ワーカー国家というのは真実です。インドはサブマネ国家になれるのでしょうか?もちろんある時点では、ワーカー国家も単一の戦闘には勝つことはできるかもしれません。でもルールを作るマネージャー国家には究極的にいつも負けることになるわけです。前作では、おざなりだった"奥の院"についても、今作品では、追加の説明が加えられています。欧米のメディアの悪意と深謀に満ちた皇室報道は、まさにエニグマを徐々にはがされていく日本です。でも考えたくはないけど、もはや、日本の皇室の奥の院の中にこそ、無意識のエージェントが送り込まれているのでは。それも、そのようなエージェントを無意識のうちに入れ込んでしまうことになった仕組みの構築の第一歩が、戦後の皇室民主化なる掛け声の下で作られていたとしたら。恐ろしい限りです。いつまでも銀行システムに滞留しつつある銀行預金は、無意識の庶民の防御策というのは、慧眼です。でもその先を行って、仕組みをつぶそうと考えている人々がいるわけです。日本が今必要としているのは、本当のリアリストでしょう。世俗的なる悪をも平然とできるエリートこそ必要なのかもしれません。でも真実を書いてしまった著者はこれからどうするのでしょう。

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