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ファンタジーながらも現実感のある世界描写と、信念を曲げない芯のあるキャラクターが この手のライトノベルにありがちな悪い意味での軽さや人物の薄さを感じさせずに 少々つたない構成を補って魅力ある作品にしていると感じた。 そのあたりは電撃文庫既刊の『狼と香辛料』に近いものがあり この作品も続編発売でブレイク必須の良作品だと思う。 近いうちに出るだろう続編には、是非期待したい。
カインは騎士登用試験の最終段階までやってきた。 夢の実現のため帝都へやってきたそんな彼の気持ちとは裏腹に、スリにあうは、宿をあてにしていた家は破産しているはで、災難つづき。 騎士を目指す仲間が出来たはいいけれど、何かとトラブルのタネを持ち込んでくる。 こんなことで、無事に騎士になれるのか!?" 不満から先にいうと、冒頭の部分がもう少しなんとかならなかったのかとは思う。 物語には必要な件だったかもしれないが、あまり読者が望むような導入ではないのは確か。 騎士の設定だったり、世界の設定、なにより主人公の人となりをあえてみせるというのがやりすぎだと感じた。 まぁそれも冒頭を越えると、あとは物語の魅力がじわじわ出てくるので気にならなくなるが。 それでも今作は世界観にしろ、登場人物にしろ、物語の流れにしろ、かなり安定感のある作品。 端的にいえば王道だが、主人公が強すぎず、万能ではなく、だからといって最近ありがちな平凡ではないところが魅力か。 帝都で知り合った悪友”レイク”と二人のヒロイン、特にヒロインの無表情な侍女”イングリド”と不遜な騎士志願者”アルファ”はかなり存在感があります。 そして顔も名前もでなかったがカインの話として、故郷の地主の娘がツンデレ口調で、騎士になれたらなにやら奥さんになってやると言っていたのが印象深い。 というか実際の彼女に物語に登場してほしいと、一読者としては切に願う。 不満はあっても、それ以上に私はこの作品に満足しました。 なにより個人的に続編にはかなり期待しています。ですから星五つです。
『ライタークロイス』です。 異世界ファンタジーです。 田舎から出てきた正義感の強い純朴少年が、騎士になるのを目指して頑張るというストーリーです。 そんな中で出会った仲間との絆を深め、試練にぶち当たって苦労しながらも成長して行きます。 あとがきによると、続刊が出ることは想定されずに読みきりとして書かれているそうですが、内容的には続刊が出てもおかしくないよう、未回収の伏線も残されています。特に異世界ファンタジーとしての世界観の謎、という部分ですね。だからとりあえずこの巻の時点では主人公と世界とのかかわりはあまり濃くはありません。 二人のヒロインのキャラ、特にメイド(?)であるイングリドが良かったです。 文章や描写は安定していて良かったですが、前半はちょっと引き込まれにくかったのと、ところどころ伏線があからさますぎて見えた箇所があったところと、後半は二つの大きな流れができて、主人公はその片方には参加できなくなってしまうという点が、欠点として挙げられるでしょうか。
正義感溢れる少年が、数々の試練を通して逞しくなっていく、まさに王道のストーリーです。 しかし、なぜかありふれた物語という印象は受けず、むしろ王道が故に、安心して読んでいけます。 この作品で私が押したい所はヒロインですね。無表情メイドに、不遜な騎士の少女この二人はこの物語の中でとてもいい味を出しています。私としては、字の分でしか出てこなかった主人公の故郷の幼馴染(たぶん、ツンデレ)も気になるところ。 なんにせよ、非常に続刊が気になる作品です。