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子どもへのまなざし

子どもへのまなざし

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子どもへのまなざしの解説

   乳幼児期は人間の基礎を育てる大切な時期だと、乳幼児期の子育てに重点を置いている1冊。

   著者は30年以上、子どもの臨床に携わってきた。さらに診察室だけではなく、保育園や幼稚園、学校、児童相談所、養護施設、家庭裁判所などさまざまな場所で数多くの子どもや親に出会ってきた。

   社会の変化に伴い、育児方法や育児の考え方は大きく変化した。育児不安を持つ母親はますます増加し、近年問題になっている過干渉や放置、虐待など、社会のゆがみは、そのまま子育てに影響している。著者は、子どものありのままを受け止めることが大切だと強調する。十分な受容や承認を受けた子どもは、安心して社会に出ることができる。子どもにとって、最大のサポーターであり、理解者であるのが親なのだ、と。育児の喜びは、子どもに期待できる喜び、子どもを幸せにできる喜びの二つあると著者はいう。そして、子どもの笑顔や喜ぶ姿に、自分自身が喜べる親であってほしいと願う。

   自分が望んだとおりに子どもが育つ姿を見て、満足する。そういう「条件つきの愛」ではなく、無条件に子どもを愛することの大切さは、きっとだれでもわかっていることなのだろう。本書に書かれていることは、ごくごくあたりまえのことばかりだ。しかし、忙しい毎日に追われ、そんなあたりまえのことをつい忘れてしまいがちになる。本書は、自分の子育てをあらためて見つめ直すきっかけになりそうだ。(町場キリコ)

子どもへのまなざしの商品レビュー

5.0 子どもの自立と豊な人間関係と目指す方へ
 いわゆる育児書をたくさん読んだわけではなく、
佐々木先生の「かわいがり子育て」を読んでもっと詳しく
知りたいと思い本書を読んだのですが、これは本当に
素晴らしい内容の書籍でした。

・なぜ乳幼児期に十分かわいがることが大切なのか?
・母親の心理/健康状況と育児、子どもの発育は関係あるのか?
・そもそも子どもってどのように育って行くんだろう?

などに対する答えというかアドバイスが、とても分かり易く
語りかけてくるような調子で書き綴られています。押し付け
や、早期教育等に関する内容などは一切無しです。そんな
ことよりも、人が社会という集団の中で生活して行くために
必要な人を信頼することや自立や自信ということについて、
長年の臨床経験を生かした佐々木先生の考えが紹介されて
います。長年の現場経験者から教えられることはとても
貴重でありがたいことです。

 10年以上前の本ですが古さを全く感じさせません。
それは育児に関する本質をやはり突いているからだと
思います。とても読みやすいですが、分量もあるのでまずは
「かわいがり子育て」等を読まれるのが良いかと思います。
時間に余裕のある方(妊婦さんも)には、大変おすすめ
出来る一冊です。このような育児で育った子どもが増えれば
社会の状況も少しづつ変わってくるような気がします。

「続 子どもへのまなざし」も出ているようなので、
是非読んでみようと思っています。本書で再認識させられる
のは、子どもを幸せにしたいのであれば、まず親自身が
本当に幸せになることが大切ということです。育児は自分
育てとも言われていますがやはり本当のような気がします。
4.0 出産を控え、勇気づけられた
友人が出産し、何かプレゼントになるような本はないかといろいろさがしていたところ本書を見つけました。実際には友人の希望で小児科系の本を贈りましたが、自分自身も妊娠中なので大いに得るところがあり、ラッキーでした。

もともと大学で教育学を専攻し周りに教師も多く、子どもの教育については日頃から興味を持っている方だと自分でも思いますが、乳幼児の躾や発達についてはノーマークだったため、現在いろいろな人の子育て経験談を聞く日々を送っています。親世代、同世代の先輩ママ、職場のワーキングマザー、子育てサークルのお母さん達・・・。当然、人によって言うことが結構違います。

すごくお行儀のいい幼い兄弟のお母さんの自信たっぷりなしつけの話を聞いて、なるほどと感心しつつも、何か違うんじゃないかと漠然と不安に感じたり、とても思慮深く素敵なお母さんなのに子どもはわがままな暴れん坊で大人からはあまり好かれないタイプで「どうして?」と思ったり、おとなしくて可愛いな〜と思える女の子のお母さんがなぜか子育ての悩みや後悔が深かったり・・・。
そういう「なぜ?」「なにか違う?」と感じていたモヤモヤが、この本を読んで少し解けたような気がしました。教育学や心理学を学んだ学生時代を思い出し、初心に帰れたような気がしたのです。

親にとって都合がいいかどうかという視点と、子どもが健全に発達しているかという視点、視点が変われば言うことも変わってくるのですね。
親という当事者として24時間子どもに関わるようになれば、確かに親にとって都合がいいかどうかで子どもを判断してしまいがちになるだろうと思います。
実際、親中心の考え方は巷にあふれていて、私自身も学生時代にいろいろ勉強した身としては「何か違うんじゃないか」と思いながらも反論できないモヤモヤを抱えていました。

さらに、何が親にこのような視点の違いをもたらすのかという点でも参考になりました。
この本でも、出産時の母子別室だった親子と母子同室だった親子のその後を追跡した実験について記載がありますが、私自身、お母さん方に育児だけでなく妊娠中の過ごし方や出産の話も一緒に伺ってきて、確かに妊娠・出産の過程でどういう選択・経験をするかによって育児観に傾向の違いが現れるというのは最近なんとなく感じていたことでした。

子どもが健全に育つとはどういうことなのか、親にできること、親の役目とは何なのか改めて考えさせられました。
また、仕事を辞めて子育てという異世界に入ることに不安を感じていましたが、業績主義とはまったく異なる価値観の中に身をおくこともまた尊い経験なのだという著者の励ましが感じられ、勇気づけられる思いがしました。
3.0 まなざしは暖かいけど偏り気味
確かに、子どもに対するまなざしは暖かい。
例えばP.146には小さな子どもの要求は無視することなく
むしろ全てかなえるくらいの気持ちでいる必要がある、と記している。
現実には無理な話だが、子どもの要求はほとんどが切実な根拠があるものだから
心構えとしてはその通りであり、できる範囲でやればいいと思う。
だっこやおんぶをやりすぎたせいで歩かなくなった子どもなどいない(P.164)
というのも納得できる。いずれだっこやおんぶは子どもの方で卒業するのだから、
「抱き癖をつけてはいけない」という言いぐさがいかに陳腐かこの記述で理解できる。

しかし一方では、少なからず偏りや大人に対する冷たさも感じられる。
いくつか例を挙げてみよう。
P.47の、子どもというのは一人でいることが退屈で耐えられないものだ、という記述には
納得できない。それでは一人遊びの好きな子どもは子どもらしくない子どもなのか?
P.148〜9の、疲れやすい人は一般に何の仕事にも向かないという記述は更にひどい。
それでは慢性疲労症候群などの疾病により疲れやすい人は、
労働者たる資格がないとでも言うのだろうか?
P.150には育児を楽しめない人に育てられることは子どもにとってとても不幸だ、とあるが
児童虐待の起きる流れを他称なりとも理解しているならこんなセリフが飛び出すとは思えない。
10年前に出版された本だから多少の無理解は止むを得ないのかもしれないが。

著者の子どもへのまなざしは確かに暖かい。
だがそこには偏見や無理解も感じられ、著者の見解に諸手を挙げては賛成できない。
5.0 出会ってよかった本。
子どもが生まれてすぐにこの本に出会って、
子どもってなんて不思議で可愛くて面白い生き物なんだろう!と感動しました。
そして、自分自身の初めての育児を「楽しむ」ことができるようになりました。
もうすぐ4歳になる息子は、一般的にいうと「育てにくい」子なのかもしれません。
個性的で感情の起伏が激しく、非常にマイペース。
でも、母として全くゼロに近い状態だった私に刷り込まれた佐々木先生の言葉が、
そのハードな育児をポジティブに切り替えてくれました。
子どもの個性を認め、信じて、見守る。
せかさず焦らず否定せず、温かいまなざしで見守る。
育児ってそれだけですごく楽しいものになるんです。

出会えてよかった本。
出会えなかったら・・・と考えると恐ろしいくらいの1冊です。
5.0 簡単ではないが、、、
 なつかしい、祖母のありがたさをおもいだします。
新米のママだったわたくしは、大家族で育ちました。
しかし、我が家は夫婦だけ。夫は長男だったのですぐに実家に
わたくしたちはかえりました。夫の母とわたくしの母。
二人は個性がまったく逆でしたが、それがよかったのか。
今無事に平凡に息子二人は成人しています。
 この本はおばあちゃんとおじいちゃんの役を果たしています。
分からない事はいろいろかいてあります。やさしい画像がほほえましいです。
 核家族というなかに、一冊二冊と佐々木先生の本があると
助かります。 

  ぜひ一読推薦いたします。

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