内容よりも存在がオカルト
そもそもは某有名匿名掲示版のレスを抽出し、並べただけの構成。掲示版のスレッドを読みなれてない人には、少々読み難さがあるかもしれないが、その辺はもともとのスレッドでのリアリティが再現されていると言えなくもない。
だがはっきり言って、内容以上に出版過程に問題が残ると言わざるを得ないかもしれない。
掲示版のレスを纏めて出版するアイディア自体には、感心させられる部分もあるが
そこが匿名掲示版であったが故に、様々な問題を抱えてしまった。
編集著作者が、引用元の掲示版に、出版事前告知を一切しなかった事。
その上でその作者が「それ考えると面倒だし、とにかく出版したかったから」的な発言をしてしまったこと。
これはそこが匿名であるが故に、真なる執筆者が特定でき難い現実を鑑みても拙い対応であると言わざるを得ない。
その上で、某有名作家の小説の盗作をそれとは知らずに掲載してしまった問題や
身体障害者に対し差別的な視点で書かれたともとれるレスをオカルトと認定して掲載した問題
「転載しないでください」と書かれてるレスを(著作権的に問題ないとしても)意図的に転載した問題など
ネット上、出版上のモラルや、これからネット発の出版が抱えるだろう問題点が
この一冊に凝縮されている。
そういう問題やネット本の未来に興味がある人にこそ、意味のある一冊かもしれない。
「超怖」「新耳」でピンときた人にはおすすめ
玉石混交のネット投稿の中からリアルに怖くて面白い話ばかりを集めた本書。
ありきたりの怪談のパターンにはまっている話はほとんどありませんでした。
「超怖い話」「新耳袋」あたりの実話怪談のファンにも満足のいく内容だと思います。
「超怖」「新耳」と比較すると素人の投稿なので文章はこなれていません。が、その分話のリアル度は格段に上がっているので、そこは好みの問題でしょう。
どこまでが実話なのかは判断しづらいですが全てが作り話とも到底思えず。
ここに掲載された話のうち、例え一握りでも本当にあった出来事だとしたら・・・
この世はなんて奇妙なんだろう、と思うのです。
あなたの後ろに名無しさんが…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
2ちゃんねる内の「オカルト板(正式名称:オカルト超常現象@2ch掲示板)」にカキコされた怖い話、不思議な話を綴った恐怖本。
当然、中には“ネタ”もあるかもしれませんが、色んな人の体験談が
載っていますので、個人個人の視点で描かれた恐怖体験が見もの。
この本に載ってない話もオカルト板に行けば、過去ログで見れます。夜中に部屋を真っ暗にして、パソコンの灯りだけで見ると恐怖感倍増ですぞ。