いいんじゃないですか。
きちんとした大人の女性が男のファッションを語る本は珍しく、貴重だと思います。もちろん落合正勝氏の本やメンズEX、ブリオなどを熟読しているような人には「内容が浅い」という一言でしょうが。しかし落合氏の連載ひとつで、大峡製鞄のオーバーナイトにオーダーが殺到してしまうような最近の風潮には、私は大きな疑問を感じてしまうんですよね。浅くていいじゃないですか。少なくても「銀座ママのなんとか」とかいうような本に較べれば、数倍マシですよ。
どういう人がターゲット?
この本は、ファッションにまるで興味のない人が読むのならともかく、ある程度ファッションに興味があり、かつ実践している人や、男性ファッション誌をたまにでも読むような人には、読む必要がないと思います。逆に言えば、郊外大型店舗の特売品のスーツなどしか着たことのない人には、楽しめるのかも。落合正勝、中野香織、「性とスーツ」「メンズEx」「クラシコイタリア」などという単語に反応する人は、読む必要がありません。
これらのもののディテールから比べると、大味すぎて、細かいところの詰めが甘すぎます。
入門書としても、もっと他によい本はたくさんあるので、お薦めできません。生意気ですが、物事の表面だけをさらっと撫でただけで、それを解ったようなふりをするのは、もうやめましょ!!うよ。
文化とは、もっと重厚で、奥深く、品のあるもののはずです。