普段、着慣れているかどうかはすぐ分かる
着物を着こなしている人、を特集しているわけではない。女優やらアナウンサーやら小説家やら、
各界有名人を集めて
着物を着たセレブの特集といった感じの内容だ。
でも、案外に庶民感覚に近いピックアップをしているかな。
その人だけにしかできないような着こなしも多く、
こんな着物が欲しいと思うよりも、こんな着こなしがしたいと思う。
カタログ的な着物雑誌や、
著者のセンスだけで終わる着物の組み合わせ指南本が多いので
これはなかなか画期的で有意義な本と思う。
それに
クロワッサンに連載しているときは
一人一人に適当な褒め言葉を添えてあるものだから気付かなかったが、
こうして並べてみると
その人が本当に着物を着こなしているかどうかは、一目で分かる。
着物を着慣れていない人は、
まさに「着せられている」ようで「借りてきた」ようなのだ。
撮影用にきれいにポーズをとっているだけで、動きにくそうだ。
逆、たとえば
木の実ナナさんだの若村麻由美さんだのは
そのままスタスタ歩いて街へ出て、自宅へ帰っていきそうな雰囲気。
普段着慣れている人は、やはり素敵だ。
雑誌連載の集大成です。
玉石混交、81人の女流著名人が着物姿と談話を披露。
私が好きなのは、稲葉賀恵さん、五藤礼子さん、片岡京子さん、立原幹さん、林佳恵さん、檀ふみさん。「こうろ染め」の染料は500万年前の化石だそう。陽の光ではグレー、白熱灯だと紫色に見えるとか。
アレクサンドライトみたい!
着物の前をあわせる時に足をクロスさせると、裾がすぼまって形がよい。
着物を着た後、お相撲さんのように1回股割りしておくと、足さばきが良い。
帯をまわさず、自分が回る。
など、ためになる豆知識を談話の中から拾うのも楽しい。