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禅とオートバイ修理技術―価値の探究 (シリーズ精神とランドスケープ)

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禅とオートバイ修理技術―価値の探究 (シリーズ精神とランドスケープ)の商品レビュー

5.0 バイブルの由縁
パイドロスは純知性的な行為から狂ってしまったが、現代ではその狂気を見ず知らずの他人に向けてしまう要素を孕んでいる。
この書には、確かに<クオリティ>に関する学説としては大きな価値があるのだろうが、私は密室の中で倒錯した「自己陶酔(過信)」「自惚れ」といったものが、アキバのような事件(狂気)に向かってしまうことを危惧している。
こうして書いている私も匿名だが、ネット上ではそれが当たり前のように横行している。密室で独りコンピュータに向かって「言いたいことを書いて」優越感に浸っているのが果たして真の人生の価値といえるのだろうか?それが仕事なら話は別だが。
まあ、そんな輩にとっては、変質した自己流の哲学(?)はあっても、この書に描かれたパイドロスの哲学探求の旅は何の意味もないかもしれない。
パイドロスには結晶化の波が訪れたが、疎外感に打ちのめされてなおも密室で優越感に浸っている人間には、結晶化どころか、闇に包まれた未来しかないように思える。
いっそのこと、本を捨て、コンピュータを離れ、オートバイに乗って「枠のない世界」に飛び出して行くのはどうだろうか?この書はいろいろな読み方ができる本だから、オートバイ乗りのためだけではなく、そうした人たちのためにもあるように思える。それがバイブルと言われる由縁なのだろう。
5.0 この自由のすばらしさ
文学か、哲学か、宗教か、分類不能。人文科学の精神世界を縦横無尽に疾走させてくれる不朽の名作。

大学教師時代、深い思索の袋小路で発狂し、電気療法により記憶を失った「私」は、心を閉ざす息子のクリスと、オートバイで旅に出る。旅の途中、古代ギリシャのソフィスト、「パイドロス」に過去の自分をなぞらえた「私」は、失われた記憶を呼びおこすうち、パイドロスにはたどり着けなかった新たな地平を発見していく。

パイドロスは西洋的合理性を重んじる孤高の哲人。だが今の「私」にはオートバイがある。その啓示により、物心、主客の一如を会得して、パイドロスに見えなかったものが見えるようになったのか。表題に反してそれほど出てこないが、禅と銘打たれている理由だろう。この本は、とらわれなくものを見る「観自在」への扉を開いてくれる。深く広い世界につながる本はみなそうだが、すべてわからなくてもよいと思う。また本来禅とは、「不立文字」といって、言葉であらわすものでなく、してもしかたないものだ。理解するものではなく、感じるもの、修行を重ねてわかっていくもの。だからオートバイに乗りこんでいる人なら、形而上学など理解しなくても、この本の世界がわかるだろう。逆に、精神世界を探求する人が読めば、オートバイの哲学的魅力が気になって、乗ってみたくなるのでは。

軽く読める陽性の本ではないが、ラストは明るく感動的。アメリカの本のよいところだ。邦訳版では序文で明らかになっている悲劇とコントラストを描くだけに、それがより際だつだろう。

原書の英文はもちろん、邦訳も見事。簡明だが奥深く、安易な翻訳をこばむタフな原文に立ちむかった翻訳者の奮闘がなければ、著者が身を削ったこの至高の一作、味わえる読者は限られた。敬意を表したい。

また“LILA”という名の続編が出ている。残念ながら、これは邦訳されていないようだ。
5.0 難しいがおもしろい
哲学部分とバイクのツーリング部分が交互に展開。
正直、哲学部分は難しいというか、読み飛ばしたくなる。
自分なりの理解率は60%ぐらいか。
ツーリングの部分に来るとホッとする。

が、内容はユニーク、ほぼ実話というのも興味深い。
ツーリング中の考察や人との出会いも良い。

主人公に手を振ろうとして
両手に持っていた松ぼっくりを全部落としてしまう
子供の情景が、なぜか心に残る。



4.0 一部意味不明だが旅のお供に。
P3が関わっているという異色の哲学?書。

初めて出会ったのはOutRiderに紹介されているのを購入した93年ごろだった。

哲学的考察は難解で意味不明なところがある。
私の勉強不足のせいか?

オートバイに関する記述も、訳者が単車乗りではないせいか多少間違っているような気がしないでもない。

でも郊外の田舎道をバイクで走る、あるワンシーンに心奪われてしまった。
それが私が単車の免許を取り、旅に出るきっかけとなった。

それぐらいオートバイでの旅を素敵なものだと教えてくれた本。

一生放さない、バイクで旅に出る時に必ず荷物に入ってる本である。

旅先のランプの灯りの下で読むのもよい感じ。

5.0 Zen and the art of ...
一時期すごく流行った本です。 特にバークレー系のコンピューター関係者に。 時代遅れのヒッピーたち。 BSDやApple IIのあの頃です。 今ではすっかりお金持ちで、しかもビジネスリーダーになったJobsではなく、やはりWozだろ!という人。 そんな人にとっての伝説の一冊。 元のタイトルの Zen and the art of ...というのが凄く流行りましたね。

ここにかかれている「修理」に関する記述は、実に素晴らしいものです。 なにか少しでも機械というもの、もしくはコンピュータプログラミングのメンテナンス(バグつぶし)を真剣にやったことがあり、そしてそれが一体何なのかを思索したことがある人にとって、この本はまさしくあなたのためにあります。

今改めて、エンジニアにこそ読んで欲しい一冊です。

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