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リトル・トリー
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リトル・トリーの商品レビュー
いい話であることは間違いない
アマゾンのリビューで,著者の素性がこれほど議論されているとは思わなかった。「著者が何者であれ,読んで感動できればいい本でしょう。」というのが,私の意見。ジーンと感動させてくれるいい話であることは間違いないと思う。
普通小説家は読者に感動を与えるために,話の構成や語り口を細かく計算して物語を作るらしいが,時として著者の意図が見えてしまって興ざめすることがある。この物語には,そういう計画性とは無縁な素朴さがある。訳のせいもあるが,語り口,話の展開,全体の構成は決して洗練されていない。主人公の目線の通り,まるで子供が書いているような感じさえする。その淡々とした素朴さ,特に情景描写に私は惹かれる。
以前,人に勧められ,犯罪者が書いた本を読んだことがある。犯罪を犯すような自分に悩みながらも,心のどこかに維持してきた人間らしさ,純粋さが凝縮されているようで,心が洗われる気がした。人は皆色々な面を持っている。ある一面だけを見てその人全部を否定すべきではない。たとえ,リトル・トリーの著者がこのリビューで議論されているような面を持っていたとしても,この本はその面とは違う素朴で美しい一面を見せてくれる。それだけで十分ではないだろうか。
KKK所属ゴーストライター作家の先入観を持って読み返したが。
随分前に読んで感動した記憶があり、我が子にも薦めた。最近、KKK所属のゴーストライターであったとのレヴューを見て、ショックを受けた。
当然、否定派はいるが、それでも作品自体の評価は変わらないという肯定派もいることに、何かしら不可思議な想いが巡った。
自分自身、作者が欺瞞と裏切りに満ちた全くの偽モノであるという強い先入観を持って、読み返した結果は、、、、、「からだの心と霊の心」「天狼星(シリウス)を見つめ心がつながる」etc、、、感動を覚えるシーンはすんなりと自分の心に響いてきた。どうしても、読者を裏切っている内容が見つからなかった、感じられなかったのが正直のところである。
否定派は、作品の内容ではなく感動を裏切られたという感情的な面が強く、勿論、当たり前のことだと思う。でも、作品の内容に裏切りや矛盾があるのであれば、その点を是非具体的に教えていただきたいと思う。
作者を庇うわけではないが、金のために魂を売ったにせよ、作者には空想、もしくは理想であっても心の奥底でこうした意識が残っていたのでないだろうか。でなければ、なぜ、このような作品が書けてしまうのだろうか? 正直、今でも分からない。
著者が架空であっても
小説は、内容が架空であることが前提であるが、著者が架空である場合もしばしばある。
1 本人ではなく、影の筆者(ゴーストライタ)が書いて、本人の了解を得て出版する。
2 本人とは別の略歴を持った架空の著者による書籍として出版する。
課題としては、出版社が伝記として出すか、小説として出すかだろう。
現在は、Fictionと分類しているので、小説なのだから、著者が架空であっても問題ないかもしれない。
斉藤孝のおすすめブックナビ(2003年9月発行)には、著者に関する説明が詳しくありません。著者に関する情報を確認する前だったからでしょうか。
書評を書くことの難しさを教えられた本です。
小説であれば、少数民族を扱うものは、正確であれ、不正確であれ、いろいろ出版されて、情報を吟味していく習慣が身に付けばよいと思われます。
先住民の世界観に対し抱く憧憬を描いたフィクション
著者のフォレスト・カーター(アサ・アール・カーター)は人種隔離主義を唱え悪名高い政治家ジョージ・ウォレスのスピーチライターであり、自身もKKKの行動派団体を立ち上げ(同団体は拉致監禁、未遂を含めた殺人容疑あり)た事は知った上で読みました。
小説家転向前の自身の経歴を一切隠匿した事実と作中に描かれたチェロキーの「涙の旅路」の極端な落差を感じました。
が、考えてみれば70年代以降KKKは急減速し「追いやられる者」として先住民にシンパシーを感じていたのかもしれませんし、「政治家」という言葉に現される巨悪や宗教に対する批判(ウォレスの場合、負け犬の遠吠えかもしれません。)は、その渦中にあったが故に簡潔で鋭い風刺になっているのかもしれません。
愛する者に看取られ、葬られたこの物語の祖父母とは全く正反対の最期(ウォレスの葬儀には家族からの出席はなかった)事を思うと憐れに思います。
フィクションとして、児童文学として、アメリカ人が先住民の世界観に対し抱く憧憬を探る本としてはお勧めできるのではないでしょうか。
ホンモノのニセモノ, 嘘の中の真実
アマゾンのレビューを見るまで, ノンフィクションと思いこんでいました.
全く騙されていたわけで, そのことはショックでした. 感動をかえせ! といったところです.
ですが, 人種差別主義者が生活のために書いた, ことには深い意味があるように思いました.
本人も, 自分の信じている差別的な主義を書いても, 共感をもたれたり, 売れることはないと分かっていたわけで,
その意味では差別主義の敗退を差別主義者自身が認めた例, といえるのではないでしょうか?
そのような理由で星5つです.
著者の主義は別として, 何が「人に受ける」かを見分けるセンスは確かに優れていたでしょう.
「真実」重視の人でこの作品ほど売れた本を書いた人がいるでしょうか?
他の分野と比較してみますと, 有名な映画,
例えば「七人の侍」で, 登場人物が実在しなかったからといって,
映画の価値がなくなるわけではないでしょう.
監督の観察眼, 人間観は評価に値するものです.
ベストセラーになったことの感想を著者に聞いてみたかったです.
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6位
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