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スティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活

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スティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活の解説

 「1992年12月 すべてが地獄へと向かっていた。彼の信奉者は彼を見限り…」で始まる本書は、かつてアップルコンピュータの創業者として巨人IBMに立ち向かい、そして1985年に同社を追われたスティーブ・ジョブズの物語である。スティーブ・ジョブズは、1997年の夏にアップルの暫定CEOとして復活し、1999年の末には同社の株価を1株13ドルから118ドルにまで押し上げ、20億ドルに満たなかった市場価値を200億ドル近くへ膨れ上がらせた。

 バニティフェア誌に寄稿する敏腕編集者である著者のアラン・デウッチマンは、ジョブズが失脚してから復活するまでの軌跡を、総勢100人近くにインタビューして浮き彫りにした。100人というのはかつてジョブズといっしょに働いた人たちが中心だ。彼らの口を通してスティーブ・ジョブズがどんな人物なのかがかなり詳しく書かれている。しかし、それでもなおスティーブ・ジョブズという人物像を正確に描写したとはいえない。それは、巻末あたりのこんな表現からもわかる。

    スティーブは大いなる謎である。スティーブの会社と密接な仕事をしたことのあるハリウッドの重役は、スティーブを映画「市民ケーン」の不幸な主人公を引き合いに出して、こう言った。「彼にローズバド(バラの蕾)という名のソリがあることを願うよ」(映画のなかでは、大資産家となりながらも心中孤独だったケーンの唯一の心のよりどころが、幼いころに親からプレゼントされたローズバドというソリだった)。

   しかし、それでもスティーブ・ジョブズはシリコンバレーのエッセンスであり、その良いところも悪いところも、すべてを内包した男であると、著者は断定する。しかも、彼はどん底にいるときは謙虚にふるまい、頂点にいるときは恐ろしいまでに暴君となる。同じ人間から愛されもするし嫌われもするとも。

   本書は、若くして億万長者になり、アップルから追放されて没落し、さらにまたCEOとして劇的に復活した男のわずか7年間の軌跡だが、稀代のアントレプレナーであるスティーブ・ジョブズの不屈の闘志とその人間的魅力に満ちている。コンピュータ業界で働く人だけでなく、不況に苦しめられている経営者や自信を失っている中高年者にもお勧めしたい。(辻 秀雄)

スティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活の商品レビュー

1.0 ゴミ箱へ
いわゆるアップル本のように、インタビュー等の結果をつなげて歴史を紡ぐ手法のものではなく、何らかの情報を元にハーレクイン的にまとめたものである。
小説を読みたいのなら止めはしないが、アップルやスティーブ・ジョブスの歴史を知りたい方には、ほかの本をお薦めします。
この本は、わたしにとっては、いわゆるアップル本で初めてゴミ箱行きになった歴史的な本です。
5.0 Appleへ返り咲く逆転劇
自ら設立したAppleを追い出され、その後Next、Pixarという企業にストイックに取り組む様を描いた作品。

残念ながら出版されたのが2001年なので、iPodなどに関する記述はないが、その分復活までの記述は大変充実している。

Disneyによる買収が決定したPixarに関する記述も盛りだくさんで、コンピュータファンならず映画ファンにも楽しめる作品だろう。

ぼくはこの本を2回読んだが、もう1回読もうかと思う。

欲張りなのは重々承知しているが、登場人物相関図なるものがあれば尚いいな。
5.0 stay young, stay foolish
成功者の伝記的な本はどれも面白いが、これほどまでに不思議な魅力と人間の暗い部分を併せ持つ人物も珍しいのではないだろうか。そして、このシリコンバレーの詐欺師、大ぼら吹きと呼ばれていた人物は、年を重ね次第に丸みを帯びた、成熟した人物となっているようだ。この本では、そのような過程が、シリコンバレーの様々な立役者と共にリアルに描かれている。
この物語はまた、アタリやパロ・アルト研究所に始まる現代コンピューター史そのものでもある。現在、世界中で使われ、愛されているコンピューター、とりわけマックやウインドウズといったパーソナルコンピューターの歴史は、ジョブズとその仲間たちのガレージから始まったのだ。今、パソコンなしの生活や仕事など考えられないといった諸氏には、一際感慨深い歴史ではないだろうか?

ジョブズ氏は母校スタンフォード大学での卒業祝賀スピーチで、アメリカのエリート達に向かい、”stay young, stay foolish" と呼びかけた。そして、自分を信じて進んでいけば、必ず成功するとうったえた。彼の言葉は、この本を読むと更に胸に迫る。

ペプシコーラの CEO に”一生砂糖水を売って暮らすのか?”と言い放った男の挫折と成功の物語、あなたも読んでみませんか?
5.0 シリコンバレーの人物関係が明らかに!!
これはもちろんスティーブ・ジョブズについてかかれた本であるが、シリコンバレーのハイテク企業に携わる人物関係(ラリー・エリソン、スコット・マクネリー、また若い頃のビル・ゲイツなど)についても色々書かれているので面白い。

また、スティーブ・ジョブズの成功と失敗やプライベートな問題についても余すところなく書かれており、さらにその時々の彼の感情や態度なども詳細に記されているので、スティーブ・ジョブズがどういう人物であるかも確実に伝わってくる。

私は別にAppleユーザーではないが、非常に楽しく読むことができた。

5.0 大谷氏の翻訳に感謝!
昨年の10月頃に、本書の英語版を購入しましたが、英文読解力の弱さがたたって、最初の数十ページを読んだだけで挫折し、「ツンドク書」になっていました。

Macworld 2001 Tokyoの開催に合わせて発売された本書は、大谷和利氏という卓越した翻訳者のお陰で、2、3日で読み終えることができるようになりました。

「スティーブ・ジョブズの再臨」というタイトルは、イエス・キリストの復活を連想させます。そうそう、この本の奥付に記載されている大谷氏の肩書きも「私設Macintoshエバンジェリスト」とあります。

エバンジェリスト(evangelist)は、日本語では「福音伝道者」です。イエス・キリストの福音を伝道したのが使徒パウロとすれば、スティーブ・ジョブズの福音を伝道しているのが、大谷和利氏となります。

この本は、Macユーザーのバイブルになると思います。

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