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ケータイ小説がウケる理由 (マイコミ新書)

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ケータイ小説がウケる理由 (マイコミ新書)の商品レビュー

4.0 ケータイ小説とは何か非常にわかりやすい
批判されがちなケータイ小説とは、どんなものなのか、
なぜ受けているのか、
ケータイ文化の特性にあわせて非常にわかりやすく書いてある。
ケータイ小説を批判する前に、本書を読めば、
一般の小説と比べることがナンセンスなことがわかるだろう。

ただ最後の賞の内容、次世代マーケティングにケータイ小説が
有効なのかはやや疑問が残る。
1.0 ケータイ小説=現代のハーレクインロマンス!?
この本を読んで感じたのは、ケータイ小説ってのは究極「ハーレクインロマンス」なんだな、ということだった。若い人は知らないだろうが、イマドキのおばさん(IQ層というらしい)が若かりしころ、夢中になった恋愛小説があった。値段も内容も安く薄っぺらい本だったが、女性の特定層からは爆発的な人気を得ていた。中味はハリウッド映画も真っ青な、いつも同じパターンでバックステージだけが違う三文小説である。
昨今、少女たち(おばさんも?)が夢中になっているケータイ小説がまさに中味がソックリなのである。入手も手軽だし、読んでそのまま捨てられる気軽さがいい。そう考えると「ケータイ小説の女王」なんて呼ばれるのは「ピンク映画監督の王様」と同等の価値しかないのだが、流行の中にいるだけで一応注目の人にはなれる。
しかし内容はやはり「ハーレクインロマンス」なのである。腐女子の読むBL本、レディースコミック、そしてケータイ小説・・・男の特権とされてきた「エロ本」の類のものが女性にも解放されたに過ぎないのではないだろうか?江戸時代の黄表紙から現代のエロ雑誌まで、日ごろの生活を共有したいとかロマンチックな恋したい、人の人生相談や恋の話で下品な笑いを浮かべたいという時代を隔てない本能的な低俗さという面ではこれらはなんら違いを持つものではない。

「ケータイ小説とは下品なものです、それがなにか?」
そう著者にいわれたような気がする。
読み物としては面白かったが、ケータイ小説の低俗さを星に反映した。
5.0 常に誰かと繋がっていたいモバイル世代の新しいコミュニケーション形式
 ケータイ小説は「読書」の対象となる「小説」ではなく、モバイルというメディアによってもたらされたメールの延長線上にある新しい文字コミュニケーションの形式であると著者は主張し、その流行の原因をモバイル世代のメンタリティーに求めます。
 
 そしてケータイ小説は、読者が「共感」し、心の中で「共有」し、読者とともに「共創」されるものであって、しかもメールを読む感覚で、いつでもスキマ時間に手軽に読めるものであるため、それが「常に誰かと繋がっていたい」というモバイル世代の欲求を満たし、流行したのだと分析しています。
 
 同じテーマを扱った本田透の『なぜケータイ小説は売れるのか』が作品(商品)や作者(生産者)を中心に論じているのに対し、本書は読者(消費者)の分析に重点をおいて、モバイルによるマーケティングの可能性へと論をつないでいます。ケータイ小説流行の原因の説明としては、本書の方がはるかに説得力があるように感じました。
5.0 簡易でわかりやすく、時代をとらえた一冊かと。。。
モバイル文化を少し学びたいと思って、ケータイに関する書を数冊読みました。なかでも、モバケータウンとこの本(たまたま出版社同じでした)は、実際的でわかりやすく、へんに大上段に構えてもなく、媚びてもいなく、フェアで、それでいて未来の道筋をさりげなく照らしているようで、お値段以上に役立ちました。自分は正直ケータイ小説は好きではないのですが、自分が漫画を読んでいたときに親たちが眉をひそめていたのを思い出しました。時代ってそんなもんですね。そんな力が時代を動かしたりするなー、とこの本を読んで改めて思いました。そして未来はケータイがすべてのツールに、インターフェースになるのかな、とも思ったり。著者がなかなかキレイなお姉さんで著者自身にも興味がわきました。
4.0 次世代マーケティングのケース・スタディ
 ケータイ小説に題材を求めた「次世代マーケティング」のケース・スタディである。

 本書のキーワードの一つとして、「共創」が挙げられる。

 「共創」で思い出すのは、2005年。
ブログをビジネスに取り込もうという機運が高まった際のキーワードが、「共創」だった。

 製品やサービスの提供側と消費者が、
ブログを介して意思の疎通を図り、
新しい製品やサービスを開発する
...というストーリーだった。

 ブログがそのような機能を実現し得たのかは不明だが、
「共創」が夢物語ではなかった点は、
携帯電話というメディアで証明された。

 それが、2007年のケータイ小説のヒットである。

 著者は、ネガティブなイメージで語られることもある「ケータイ小説」の全貌を、
時に愛好者として、また時には見守るような立場から、温かくレポートしている。

 著者の主張によれば、
・ケータイ小説は「小説」ではない。
あるいは、
・ケータイ小説は「読書」ではない。

 小説でないのは、電子メールの延長線上にある「新しい文字コミュニケーション」だから。

 読書でないのは、それが、仲間とつながり共に創るという活動だからだ。

 そして、ケータイ小説が成功したのは、
次世代マーケティング(Web 2.0を活用するマーケティング手法)が成功したからである。

 「次世代マーケティング」とは何か。それは本書を読んでのお楽しみだが、
Web 2.0という概念に親しみのある人なら、本書の冒頭からピンと来るだろう。

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