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海外出張の機内で読んだ(………うそです)。 この映画自体は、滅法おもしろかった。以前オレは『24』シーズン1・第1巻(ASIN: B0000AOD5F)のレビューで「(『24』みたいなのは)映画では絶対にできない」、と書いたのですが、これは映画界からの『24』へのひとつの返答なのでしょうか……?! 90分間ノンストップで疾走する(正味85分くらい?)、観てて“頭がフットーしそう”になっちゃう、ハイテンション・サスペンス/アクション『バンテージ・ポイント』。これは、そのノベライズ版です。 基本的に映画そのままの構成で、あちこち細部に肉付けしてあり、映画では語られない人物描写などに興味深い部分があったりはします。 たとえば個人的には、フォレスト・ウィッテカーが演じたアメリカ人旅行者・ハワードのパートが、かなりヒューマンな感じに仕上がっていて、好きでした。 ただ、映画にあった、あのハイテンションな“ノリ”までは再現しきれていなくて、良くも悪くも、サラッと読めちゃう。 「軽い読み物」というか、ノベルズ系でよくある小説みたい。 これはあくまで、映画を観て「おもしろい!」と思った方が、もうちょっと細かいところを知りたくなったら読んでみるのもいいかもしれないな、というものですね。 観る前に読むのは、あまりおすすめしません。 そうそう。映画では中盤以降ほとんど出てこなかったTVプロデューサー・レックス(シガーニー・ウィーヴァー)が、おしまいにいい感じの出番を与えられていて、もしもこのシーンが実際に撮影されていたなら、ぜひ観てみたいものだと思いました。 そういった“未公開シーン”も含め、吹替版音声における声優のみなさんの演技合戦など、これほどソフト化が楽しみな映画もないんですよね。 そんな作品の副読本として、これは一定の水準を満たした一冊だとは思います。