『はにかみ』ならぬ『がっかり』トライアングル
今話題となっているらしい『乃木坂春香』の物語中に出てくるということで本作を読みましたが、はっきり言って「失望」の一言に尽きます。 美しい、可愛らしい、可憐な美女や美少女をとにかく登場させれば、それで読者たちが満足すると考えているのでしょうか。近年世間でもて囃されている、「萌え」なるものを演出すれば良いという訳でもないでしょうに・・・・・。
主人公はある特殊な能力を受け継ぐ一族の一人である、という設定はいいでしょう。しかし、作中に登場する父親や主人公の後見人である女性が一体どういう人物であるのか、能力とどういう関係を持っているのか、という人物・背景描写が一切ないとはどういうことだろう。仮にも、この主人公の能力が本作の最終話に深く関係してくる以上、これは避けて通れないはずなのに。この点は読者に消化不良を起こさせる原因となると思います。 この作者の文章の特徴であると思いますが、表現方法にかなりくどい部分があります。読み始めた当初は、癖があるものの新奇で個性的であると感じました。しかし、一冊読了するまでに何十回と提示されると、「お願いだから、もうやめて……」と感じに襲われました。
以上、物語の世界観、構成、登場人物描写の欠落等を考慮すれば、☆2つが妥当でしょう。