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以前文庫版を読んだけど、 いろいろと違いがあるらしいので購入。 文庫で個人的になんとなく気になっていた秋庭の年齢などは やっぱり修正の結果だったらしく、ハードカバー版でやっと納得の設定。 あとがきで「なるほど」や「なんだそれ編集部」な解説があって嬉しい。 で、一年以上前に文庫を読みながら頭に浮かべた映像、 結構珍しいことにいまだにはっきり覚えているのですが、文庫版のクライマックス。 全部カット! ええ!? おかげでいきなり終わったような印象になってしまいました。 そんなに読みにくかったですかね?かっこよかったのに。 そのかわり後日談が入っているので どちらが良いやら、決めかねる状態。 ハッピーエンド好きな自分には、二人の結末まで読めたのは正直嬉しい。 やっぱり少年少女には文庫。 それより上にはハードカバー。 そんなとこで落ち着いちゃうのかな。
電撃文庫新人賞を受賞した表題作と、その周辺の物語集。 読んでいるうちに、J・G・バラードの「結晶世界」を思い出しました。 比較するのは、ちと酷でしょうが、あちらのは結晶化して滅んでいく世界の退廃的な美しさをみごとに表現したものであり、こちらのは、塩と化して滅んでいこうとする人類の中にあって、なお恋をする女と男の話です。 これはこれで、物語に浸れます。 イラストの使い方もよかったし、あとは、物語の収束がちょっとあっけない感じがする、というくらいなものです。 ラブストーリーとSF好きの女性にお勧めです。
初めてこの作者さんの作品を手に取った者です。 作品自体は他の方も仰るよう素晴らしいものだったと思うのですが どうしても我慢ならない点があったので書かせて頂きます。 帯の宣伝文章が本作品の正しい説明を行っていません。 以下、帯の文章を引用させて頂きます。 “自衛隊三部作”の『陸』にもあたる 有川浩の原点、登場。 塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。 塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた――。 第10回電撃小説大賞<大賞>受賞作にして、 『図書館戦争』シリーズでおなじみの有川浩デビュー作。 本編大幅改稿、番外編短編四編を加えた大ボリュームで登場。 この煽り文句で本編の内容を正しく推測できる人がどれだけ居るでしょうか。 既に図書館戦争シリーズその他の作品を読んだことのある方ならともかく、 初見の方にはとても親切な紹介であるとは思えません。 (ちなみに愚かな私はまさかこんなに愛がメインの物語とは思わず購入してしまい 一読目を終えたときは「何だこの話は!?」と怒りに近い感情すら抱いてしまいました。 そういうものだときちんと認識して望んだ二読目では、登場人物の心理描写・背景描写に ストーリーが分かっているのに引き込まれて楽しむことが出来たのですが……) 「たかが帯で何もそんな熱くならんでも……」と思われる方もいらっしゃると思います。 ですが書店で並んでいる際には帯も大切な本の一部。 せっかく良い作品なのですから、誤解させることのないきちんとした売り文句を示すべきだと思います。 いっそただ大きな文字で『世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた。 』と書いてあった方が良かったのでは。
有川浩の物語は、 王道の設定に、王道のストーリー展開と、 下手をすればたいしたものでは無いのかもしれない。 しかし、凄く面白い! とても面白い! 舞台設定もストーリー展開もある意味筋が読めるという点が 功を奏しているのか。 純粋に物語りに浸りきってしまう。 キャラクターたちのロマンスも、 読んでいてこそばゆい気持ちにさせられるが、 好きな人にはたまらないに違いない!
謎の結晶体により塩化する人々・・・ という設定は面白い。けれど日本の半数 以上の人々が塩化した世界でも困窮した描写が少なく、政府も崩壊した世界で 自衛隊が機能している? 違和感を感じた。 恋愛物は良いけれど、設定の甘さが気になった。ハードカバーで期待した のだけれど残念。