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皆さんいろいろ書いておりますので、この作品に数ある「すげぇ!」の一つをちょっと違った角度で。 いままで深謀遠慮で隊員達の尊敬を集めていた稲嶺(前)司令の狂気が、少しだけ見られます。 稲嶺司令って、奥さんを殺されて、一介のテロリストになったって、全然不思議ではなかったのですね。図書隊を創設して、人とお金を集め、さまざまな中傷や妨害をはねのけてと、才能と人生を真っ当に使ったからこそ玄田隊長を初めとする多くの「正義の味方」が集ったわけですが、それだけに正常な人ではなかったようです。別の巻でしたが 「本当に凄いのは玄田隊長を自由にさせている稲嶺司令だ」 と言ったキャラがいましたが、実は稲嶺司令は玄田隊長のあの大らかさにとてつもなく救われているんじゃないかと思います。 まともな常識人では図書隊創設や良化委員会との対決なんて出来るはずがなく、狂気を意志でねじ伏せて犯罪にではなく公憤に昇華させ、「ここは日野だ」と言いつつ引き金を引かなかった稲嶺司令、やっぱ大きいですよ!
無粋を承知で固いこと書きます。 図書館は民主主義を担保する装置です。 「図書館の自由に関する宣言」が高らかに「図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。」と謳っている「図書館の自由」とは、民衆の「政治に参加する権利」なのです。民主主義の本質が「民衆が政治に参加する権利」であってみれば、どのような図書であれ、特に権力にとって目障りな図書であればあるほど、それを閲覧する権利は守られねばならない。政治学者の新藤宗幸氏の金言【間接民主主義の同意と信頼の体系は、直接民主主義の抵抗と参加の体系によって、常に監視・コントロールされなければならない。】に言う「抵抗と参加」を、現実的に担保する装置が図書館なのであります。 戦後の日本において検閲が存在せず、「抵抗と参加」を保障する装置としての図書館の性格が表に出る必要がなかったことはたいへん幸運なことでした。しかし、将来においてその本来の使命が思い出される必要が絶対にないとは言えない。 有川浩が「図書館戦争」という素晴らしいエンターテインメントを書いて、私たちに「図書館の使命」を思い出させてくれたことは、とても良かったと思います。 なにより嬉しいのは、この本は面白い!ということ。 「幸せな読書」の時間を提供してくれてありがとう、と心から申し上げる。 笠原郁ほか図書隊の献身と貢献に感謝! 敬礼ッ!!
図書館シリーズの最終巻です。 すごい勢いで最後まで一気に読めちゃいます。 とてもおすすめです!
これまでは一冊にいくつかの戦いが盛り込まれてたけど、 今回は一冊まるごと一つの戦いが描かれてます。 かつてない大規模な戦いで、その分、郁の活躍度&ムチャ度もハンパないっ!! 4作目ともなると読者ももうすっかり激甘に慣れてしまって、 いくら砂糖を投入されてもついてけます。 むしろ中毒症状の如く、甘さを求めてる、みたいな? 甘さはもちろん「ホテルに泊まった時、化粧水どうしよ〜」みたいな 女にしかわからないエピソードが細かに書かれてあるのも好きなの。 乙女の恋心だけじゃなく、こんなとこまで女子として共感できちゃう。 バカップルって身近にいたり、ナマで目撃すると腹がたつもんだけど、 郁と堂上教官の場合は許せちゃうんだよな〜。 こんなにキャラがしっかりしてて、魅力のある作品ははじめて。 いろんなはじめての気持ちをくれたシリーズでした。大好きですっ! そして・・・ 好きな本が自由に読めるって、本当に幸せなことなんですね。
図書館シリーズ最終巻。 やっと動き出した恋模様とメディア良化法へのドンパチ。 いずれの巻もメディア良化法とはやりあっていたわけですが、今回は最終巻ということもあって…。 郁と堂上の関係もベタ甘な展開を用意されていました。 「こうなるかな?」と思ったのが、ビンゴ!みたいな感じです。乙女読みはみんなそう思うのかな? ラストもごまかすのではなく、キッチリ書かれているので、消化不良も起こさずスッキリです。 4巻を読み終えた感想としては、ハードカバーで出版されていますが、ノリはライトノベルという感じがしました。 デビューがライトノベルなのでしょうがないですね。 面白かったです。 4月には新刊も出る、アニメ化されるということで、楽しみです。