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子どもを選ばないことを選ぶ―いのちの現場から出生前診断を問う

子どもを選ばないことを選ぶ―いのちの現場から出生前診断を問う

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子どもを選ばないことを選ぶ―いのちの現場から出生前診断を問うの商品レビュー

4.0 医学が進歩するとともに、、、
生まれてくる自分の子供が障害児だったらどうしよう・・・育てられない・・・と思うのはしようがないことだと思います。そして、育てられないから、生まれてくる子供がかわいそうだから事前に検査をして(出生前診断)障害児になる可能性が高ければ中絶してしまおう、と思うのもしょうがないのかもしれません。

でもこの本を読んで、この世に誕生したすべての子供が、母親のお腹の中で10ヶ月育ち、生まれてくる力を持っていた事実を感じることが出来ました。

子供が生まれるって、生まれるだけですごいことなんですよ。

けれど現在は医学がどんどん進歩してきて、以前なら亡くなってしまった幼い命も、助けることが出来るようになりました。

それはもしかすると、本来持っている赤ちゃんの生きる力ではこの世に誕生できなかった命まで助けてしまっているかもしれません。

その点は本書が書かれた時を思うと、多少の配慮は必要になると思います。

子供を産んだことがない女性にも読んで欲しいし、もし自分の子供が障害児で悩んでいるお母さんにも読んで欲しい本です。
あと、男性にも子供が生まれるってことに目を向けて欲しいので、読んでほしいなぁと思いました。
4.0 選ぶ選ばないではなく、受容と自立/自律/自活
 本書では、妊娠しお産をしたいと思う夫婦で
あればきっと一度は考えることになる
「障害を持った子供が生まれたらどうしよう?」
という疑問や不安に対して、普通の人が一般的に
そして安易に頼りがちな出生前診断について、
その基本的なことを紹介しつつ、親になるという
ことに対して根本から考え直すきっかけを
与えてくれる内容になっています。

 子育ての基本はあるがままを受け入れて
あげることだとはよく言われます。何か他と
比べるのではなく、あるがままを受け入れて、
そっと遠くから見守ってあげること、そして
子どもが自立/自律/自活できるように最大限の
サポートをしながら、親と子どもが一緒に成長
して行くことの大切さを本書でも再確認させて
くれます。

 幸せな親に育てられた子どもは、たとえ
どんな状態そして環境であろうとも、幸せに
育つ可能性は高いでしょう。だからこそ、
まず親自身が幸せになることが大切なこと
なのではないでしょうか?

 本書では、自分達の普段意識しない思考や
思想は本当に適切なものなのかということも
改めて問い直すきっかけになっています。

 子どもを持つと決めて妊娠した夫婦には、
出生前診断とその本質について一度考えて
欲しいと思います。その時に、本書が果たす
役割は本当に大きいと思います。
1.0 障がい者の現場に対する知識も興味もないのに自身満々に語るのには疑問
この本の中の著者と臨床遺伝医・長谷川知子さんとの対談を読んでいると、実は著者は学童期以降の障がい者がどのように暮らしているかについて殆ど知らないということが分かります。それに気がついてしまうと、結局著者は「いのちの現場から」とは書いているけれども「障がい者の現場」には基本的には興味がないのだなあ、と思わざるを得ません。

著者自身の主張自体に異を唱えるつもりはないけれど(そういう主張があってももちろん良い)、それ以前に「障がい者の現場」に対する知識も興味もないのに(興味があるなら学童期以降の障がい者の暮らしについてももっととっくに知ってるはずだろ!)あまりに自身満々に主張している姿には正直言って強い嫌悪感を持ちました。

おそらくこの著者にとっては「子どもを選ばないことを選ぶ」というのは自明の信念であり、その生まれた子供が育っていく社会が実際どうであるかということは本質的には興味もないし関係もないと思っているのでしょう。しかしながら、自活していくことが難しいほどの重い障がいを持つ方々の幸せは周囲の人や社会環境に依存せざるを得ない部分があるのが現実であり、そして現代日本の障がい者を巡る社会環境が理想的であるとは言えないのもまた事実です。そして、その理想と現実のあいだのギャップの重荷を実際にズシリと背負わされるのは第一には障がい者本人であり、第二にはその親兄弟を初めとする家族になります。この全ての現実を受け止めた上で「子どもを選ばないことを選ぶ」というのならそれは一つの尊重すべき哲学であると思います。

しかしながら、この本の著者には障がい者の現場に対する知識も興味も基本的にないのです。この著者にとっては障がい者の現場において現実と理想の間にギャップがあろうとなかろうと関係ないのでしょうが、「そこにギャップがあろうとなかろうと関係ない」と何の屈託もなく言えるのははっきりいって非当事者(あるいはガチガチの宗教者)だけなんです。だってそのギャップを背負う者は当事者たちなのです。当事者とその関係者はいつだって逡巡しているんです。

なので「そこにギャップがあろうとなかろうと関係ない」となどとは決して言い切れないにもかかわらず「子どもを選ばないことを選ぶ」という当事者の方々には「きれいごと」は全く感じませんが、この著者のような障害の現場に対する知識も興味もない方が「子どもを選ばないことを選ぶ」という信念を示したところでそれは「きれいごと」としてしか正直響きようがありませんでした。

この著者は「信念の人」ではあるのだろうけど、信念が勝りがちで一般的なバランス感覚のある人ではないんだろうなあ、と感じました。

私は本書よりも、当事者の率直な心情が綴られた「障害をもつ子を産むということ」(中央法規出版)、またNICUで繰り広げられる小児高度医療を巡るルポタージュとしては「子守歌をうたいたい 長野県立子ども病院と小児医療のいま」(信濃毎日新聞社)をお勧めします。
5.0 これは、きれいごとではない 
私の子にも障害があり、下の子を産むときには40歳すぎていました。障害児をまた産む可能性はわかっていましたが、羊水検査等はしませんでした。
はっきりと、「次の子にも障害があったとしても育てていける」、と思っていました。

この思いは、きれいごとではありません。障害児を育てる苦労もわかったうえでの、本当の私の人生、私の決断です。結果を一生、引き受けるのは私であり、子供本人にもしも「どうしてこんな体に産んだの」といわれたときに、答えねばならないのも私です。この本気の決断を、第三者に、「きれいごと」などといわれたくない。

わが子に障害があると知った最初の頃は、確かに、死にたいと思い、何故わたしだけが、とか、一生にわたって苦しみを背負ってしまった、と思っていました。でも、あるときから、「毎日面白いこともあるし、特に不幸せではない」と思うようになり、その後、わが子の個性をいとおしく思って、この子としか通じ合えない瞬間(とてもコミュニケーションのとりにくいタイプですが)をいくつも重ねていくと、「とりかえてあげるといっても絶対にこの子がいい。選べたとしてもこの子を選ぶ」と、私と家族の思いはかわっていきました。
一人の子どもを10年、15年と育て、振り返っての私の思いです。

もちろん、障害受容には時間がかかります。その過程で『こんな子いやだ』と思う人を責めることはできないし、ごく当然の思いでしょう。それは、「自分はこの人生を選べなかった」と感じるからではないか、とずっと思っています。離婚した友人もいます。我が家もいろいろありました。でも人生には、その先がある、ということもあるのです。離婚しなかった人の方が実際の統計では多いわけですから・・・。

「子どもを選ばないことを選ぶ」ことによって、「自分でこの人生を選んだのだ」、と思えると、子育ても、人生も、ほんの少し違ってくるかもしれません。もちろん、ことはそんなに簡単ではなく、本当につらいこともありますが・・・。でも、今私は、他の人と比較することなく、本当にのんびりと幸せな日常なんです。 こういう私の気持ちを肯定してくれた本だと思います。
1.0 きれいごとばかり
この本に登場するご家族には、本当に敬意を表します。自分のこどもが障害を持っているということを受け入れ、その子の持てる可能性を最大限伸ばすべく養育に力を注ぐ、ということは誰にでもできることではないと思います。

しかし見方を変えれば、きれいごとばかりで非常に偏った内容の本であると思います。
生まれた子が未熟児だったり障害がある子だったりしたために離婚したご夫婦も珍しくありません。この本はそういうことにはいっさい触れていません。
世の中全体がこの本のような論調を信じ込んでしまったとしたら、つらくて大変でもうやっていく自信がない、と切実に思っている人たちはどこで声をあげたらいいのでしょうか。
今は頑張っているご家族でも、次に生まれてくる子がまた何かしら障害のある子であったら、そのご家族はどうなってしまうでしょうか。
現実に「この子は本当にかわいいけれど、でももうひとり障害児がいたら、もう無理です」という人、特にお母さんはたくさんいらっしゃいます。誰がその考え方を責められますか。
きれいごとばかり並べても、実際に育てるのはご家族、特にいちばんの負担はお母さんにかかってくるのですから。

仕事上の必要性から読んだ本ですが、まったく役に立ちませんでした。

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