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Winnyをリバースエンジニアリングした結果の概要が書かれている本です。 文章はやや不親切な感じがしますので、ネットワークの基礎知識を仕入れてから本書を読んだ方が良いでしょう。 構造を知るとWinnyが如何に無責任かつ無制御なソフトウェアであることが分かります。 一度、ネットワークに流したファイルの回収は困難であり、ファイルを公開した人の追跡も困難です。 ファイルを消去する仕組みもない。 観測システムもありますが、これも完璧ではないでしょう。 「Winnyの作者は道具を作っただけ。逮捕は不当である」と主張する人が多いが、Winnyは凶器である。 Winnyは違法コピー以外の用途に使われることはほとんどない。正当に利用している人は少ない、というかゼロに近い。 Winnyの作者が幇助で逮捕されたのは仕方がないところでしょう。凶器の製造をしていたのだから。
Winny自身の使用についてはWinny作者である金子氏により公開されている。 本書で取り扱っているのは稼動中であるWinnyネットワークについての分析を行っている。 Winnyウィルスによる情報漏えい。著作権問題などなど様々な負を抱えてもなお稼動し続けているP2Pネットワーク。 その中身に深く触れているのか特徴だ。
とても難しいことが詰まった書籍である。 どちらかと言うと「警察の犬」側から見たWinnyの本であり、おもしろいものである。 どうやら著者の仲間の努力により最初のWinny共有者の逮捕が実現したようで、興味深い書籍と言えよう。 「セキュリティホール」というのが元はstrcpyという単純なことが原因とわかり、意味のある書籍と言えるものである。