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超解読涼宮ハルヒ

超解読涼宮ハルヒ

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超解読涼宮ハルヒの商品レビュー

5.0 涼宮ハルヒを読み進む助けになる
涼宮ハルヒの文庫だけを読んでいると、何が面白いのか分からなくなることがある。
アニメを見ると、面白さがすばらしい。
その後、文庫を読むと、たしかにアニメで描写されている内容が文庫に書かれている。
もし、超解読がなかったら、ここで理解が止まっていたかもしれない。
本当は、涼宮ハルヒの憂鬱は何がいいたいのかわからないまま、アニメの面白さだけに流されていたかもしれない。
微に入り、細に入り解説された内容には頭が下がる。

本当に書いて欲しかったのは、涼宮ハルヒの文芸部の論文の触りかもしれない。
5.0 おそらく商業ベース唯一の「謎本」
十数年前のエヴァブームの時には、雨後の筍のように大量発生した
「謎本」も、『ハルヒ』に関しては、おそらくこの一冊のみ。

ブームの規模が違うとはいえ、ネット普及の影響の一端を見る思いがします。


本書のネタが「ネットでは既出」との声もありますが、初見の私にとっては、
大変刺激的で興味深い考察ばかりでしたし、携帯性や利便性の点からも、
書籍化はありがたいです。


◆第1章 涼宮ハルヒの設定

 キャラ紹介の章なのですが、無味乾燥なプロフィールの羅列ではなく、
 一人ひとりについて考察がなされ、それぞれの人物像が掘り下げられています。

 個人的には、SOS団の五人の関係性と作品の構造を


   時間総体(長門)と過去(古泉)、現在(キョン)、そして未来(みくる)の
   立場から、神(ハルヒ)を解釈し行動するという枠組み


 と喝破している箇所は、目からウロコでした。


◆第2章 涼宮ハルヒの深読

 SF、ミステリ、セカイ系などの観点から、
 作品世界の分析がなされています。

 特に『涼宮ハルヒの分裂』で初登場した「偽SOS団」のメンバーの名前を百人一首と
 百人秀歌との関係で読み解くという高田崇文(QED〉シリーズばりの手際には、びっくり。
 






5.0 参考文献がお得
関係者以外が書く解説書には限界はある。

しかし、誰が書いたかは問題ではないほど、つぶぞろいだと感じた。

特に、参考文献欄は幅広く、これから情報収集しようというひとにはとっかかりになる。

涼宮ハルヒは、赤毛のアン、ポリアンナを超える、世界の名作になると思うが、
関係者がいるためか、未来から来たみくる(未来)ちゃんが一番よく知っているのだろうが、禁則事項になっているかもしれない。

我が儘なハルヒが、自分がちっぽけな存在であることを自覚したことが、自分の周りに超能力者たちを集合させるきっかけになったことは、人を指導する立場の人にとってのよい教訓かもしれないというような、教訓的なところが、もう少しあってもいいかもしれないが、
読者が低年齢層だと思っているのだろうか。

わがままたっぷりのように見える涼宮ハルヒは、一方で、奇跡を常識の範囲内で理解しようとする一番常識人である点は、よく指摘されていて、納得感がある。

長門ゆき(情報統合思念体の「有機」生命体のヒューマノイドインタフェース)といった言葉遊びの先に、文章で使っている単語を調べていくだけでも勉強になるが、この本に書いている人たちは、そのあたりの裏ネタをいろいろご存じのようなので、初学者には勉強になる。

文学として見た場合の巧拙を述べる批評家がいてもいいかもしれない。
単語帳を作って、単語の偏在から分析してほしかった。

内容を素直にアニメ化した京都アニメーションの情報は参考になるが、
文庫の思想の背景には、まだまだいろいろあることにして欲しい。

アニメおたく、SFおたくだけでなく、涼宮ハルヒはおたく向けの作品の範疇を
超えているので解読もおたくの範囲を超えたものも欲しい。

文庫とアニメ(DVD)の両方を楽しめる、数少ない作品であり、英語版では
アニメ(DVD)のせりふは英語になっているが、疑問を感じる点がある。
アニメの制作元の京都アニメーションへ、
英語への変換に関して注意喚起をもっとして欲しい。

文庫を誰に翻訳を頼むかは、角川文庫の将来がかかっているとっても大げさではないと思う。

赤毛のアン、ポリアンナを超える作品にすることができるかどうかは、角川の決断によると思っているので角川関係者に何か書いてもらった方がよかったかもしれない。

ハリーポッタが日本で普及したのは、翻訳者の熱意であったと思うし、そういう熱意のある人を探すのなら、アメリカよりもイギリスで探した方がいいかもしれない。

そのためには、この解読書をまず英訳したらいいかもしれない。

表紙もすてき。一部の文字のレイアウトがよくないのは残念。斜体が日本語用の設計されていないものを用いていたり、大きい文字を使うときの空白の使い方が疑問が残る。

続を出すときには、是非、声をかけて欲しい気がする。

ps.
「VZ倶楽部」という作者を含む関係者の本があるが、作者らは、ペンネームで作者であることを隠していた。そういう企画もぜひ、お願いしたい。
3.0 意外に読み応えあるが
本書は3章から構成されている。
第1章では主要登場人物たちの紹介。原作からの引用が色々あり、忘れてた設定などを
思い出したりしながら読んだ。

第2章では物語の深読み解釈。原作に登場する数式やSF設定の考察、『分裂』で登場した
佐々木たちの役割などを色んな角度で解釈している。多少強引といえる解釈もあるが、
斬新な話も少しあったりして、本書の目玉といえる。

第3章ではアニメに関する様々な話。京アニや監督、スタッフ、そしてもちろん声優の紹介
やエピソードなどが書いてある。ただしアニメスタッフまでは興味ない人には不要。

値段に見合う内容かどうかは人それぞれだが、ネットで色々な議論や解釈を読んだり書いたり
してる人にはちょっと物足りないかも。逆にそうでない人には結構発見があるはず。
5.0 良い指南書。
ここしばらくハルヒ関連の情報に飢えていたので手に取りました。
気軽な気持ちで手に取ったのですが、改めてハルヒのおもしろさを再確認させられました。

「2ちゃんねる等で既出の内容」などと言われていますが、ネットをしない人もいますし、いわゆる「ヲタク」以外の人にまでその名を知られるほどの異常な人気を誇る一連のハルヒシリーズの批評をまとめて書籍にしたという功績は大きいと思います。内容も2ちゃんねる以上の部分もいくつかありますし、自分は楽しめました。

どちらかというと、ハルヒを読んだ事のない友人などに紹介するときの指南書にしたい感じです。

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