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涼宮ハルヒの文庫だけを読んでいると、何が面白いのか分からなくなることがある。 アニメを見ると、面白さがすばらしい。 その後、文庫を読むと、たしかにアニメで描写されている内容が文庫に書かれている。 もし、超解読がなかったら、ここで理解が止まっていたかもしれない。 本当は、涼宮ハルヒの憂鬱は何がいいたいのかわからないまま、アニメの面白さだけに流されていたかもしれない。 微に入り、細に入り解説された内容には頭が下がる。 本当に書いて欲しかったのは、涼宮ハルヒの文芸部の論文の触りかもしれない。
十数年前のエヴァブームの時には、雨後の筍のように大量発生した 「謎本」も、『ハルヒ』に関しては、おそらくこの一冊のみ。 ブームの規模が違うとはいえ、ネット普及の影響の一端を見る思いがします。 本書のネタが「ネットでは既出」との声もありますが、初見の私にとっては、 大変刺激的で興味深い考察ばかりでしたし、携帯性や利便性の点からも、 書籍化はありがたいです。 ◆第1章 涼宮ハルヒの設定 キャラ紹介の章なのですが、無味乾燥なプロフィールの羅列ではなく、 一人ひとりについて考察がなされ、それぞれの人物像が掘り下げられています。 個人的には、SOS団の五人の関係性と作品の構造を 時間総体(長門)と過去(古泉)、現在(キョン)、そして未来(みくる)の 立場から、神(ハルヒ)を解釈し行動するという枠組み と喝破している箇所は、目からウロコでした。 ◆第2章 涼宮ハルヒの深読 SF、ミステリ、セカイ系などの観点から、 作品世界の分析がなされています。 特に『涼宮ハルヒの分裂』で初登場した「偽SOS団」のメンバーの名前を百人一首と 百人秀歌との関係で読み解くという高田崇文(QED〉シリーズばりの手際には、びっくり。
本書は3章から構成されている。 第1章では主要登場人物たちの紹介。原作からの引用が色々あり、忘れてた設定などを 思い出したりしながら読んだ。 第2章では物語の深読み解釈。原作に登場する数式やSF設定の考察、『分裂』で登場した 佐々木たちの役割などを色んな角度で解釈している。多少強引といえる解釈もあるが、 斬新な話も少しあったりして、本書の目玉といえる。 第3章ではアニメに関する様々な話。京アニや監督、スタッフ、そしてもちろん声優の紹介 やエピソードなどが書いてある。ただしアニメスタッフまでは興味ない人には不要。 値段に見合う内容かどうかは人それぞれだが、ネットで色々な議論や解釈を読んだり書いたり してる人にはちょっと物足りないかも。逆にそうでない人には結構発見があるはず。
ここしばらくハルヒ関連の情報に飢えていたので手に取りました。 気軽な気持ちで手に取ったのですが、改めてハルヒのおもしろさを再確認させられました。 「2ちゃんねる等で既出の内容」などと言われていますが、ネットをしない人もいますし、いわゆる「ヲタク」以外の人にまでその名を知られるほどの異常な人気を誇る一連のハルヒシリーズの批評をまとめて書籍にしたという功績は大きいと思います。内容も2ちゃんねる以上の部分もいくつかありますし、自分は楽しめました。 どちらかというと、ハルヒを読んだ事のない友人などに紹介するときの指南書にしたい感じです。
大きくて読みやすい字、 どこかで見たことのあるような内容、 「な、なんだってー!!」と言いたくなる発想、 そしてその値段。 どれをとってもすばらしい!