商品の情報
経度への挑戦―一秒にかけた四百年

経度への挑戦―一秒にかけた四百年

この商品が欲しい!
この商品は Amazon.co.jp で購入することができます。このボタンをクリックすると、商品が Amazon.co.jp のカートに入ります。

経度への挑戦―一秒にかけた四百年の商品レビュー

5.0 科学と技術の発展の原点がここにある
この本を読んで、私は多くのことを考えさせられた。この本では、ジョン・ハリソンという不屈の時計技術者とネビル・マスケリンという第五代グリニッジ天文台台長の、ユニバーサルな時間の計測をめぐっての、激しい先陣争いがテーマとなっている。著者は、ハリソンに同情的な立場をとっているが、マスケリンの多大な貢献についても十分に記すことを忘れていない。この本が、米欧でベストセラーになった背景はいくつかあると思われるが、それは、彼らの父祖が大航海時代を経て新大陸へ大挙して進出した、その大元を支えた先駆的技術の開発の物語であり、しかもそうした技術が最初は不可能と思われていたのにあえて挑戦したからだからだと思われる。つまり、キャプテン・クックに代表されるわくわくするような海外雄飛の大冒険を縁の下でがっしり支えたのが科学者や技術者の生涯をかけての仕事だったのだから、これほど感動的なことはない。ハリソンは技術を代表し、マスケリンは科学を代表するようだ。共に競争して、傍からみると相補う関係にあった。ハリソンは徹底して頑固であり自分の技術の秘密を明かすのを嫌い、一方、マスケリンもあらゆる妨害をいとわない利己主義者のようにも見えるが、当時の状況を考えればやむをえない。何しろ、当時のイギリスでは、世界で最初の特許法もできたばかりで、すべてが試行錯誤の段階だったからだ。彼の頑固のおかげで、後に続く改良も短時間ですんだ。とにかくこの本を科学と技術に関心のある人全てに薦めたい。
3.0 なぜベストセラーに?
 18世紀イギリスには、経度を正しく測定する装置・方法の発明に、2万ポンドという高額の賞金がかけられていた。本書はその獲得に成功した時計職人ジョン・ハリソンを主人公に据えた物語である。

 ハリソンは海上での振動や湿度・温度に影響を受けない精密な時計を開発し、「標準時」を確定した。航海者は、自分のいまいる場所の時間と「標準時」を比較することで、正確な経度を割り出すことが出来るのである。

 しかしハリソンが賞金にありつくには長い時間ととてつもない苦労が伴った。ひとつには時計制作そのものにかかった時間、それから天文学者たちによる妨害である。天文学の立場では、月距法と呼ばれる、月の位置関係を基本とした経度測定法が開発されつつあり、ハリソンはそれと競争しなければならなかったのである。

 この争い、苦労を描くのが本書の主題であり、たぶん、読者を惹き付ける部分になっている。しかし、むしろ私はハリソンへの反感を覚えてしまった。ハリソンは確かに精密な時計を作った。しかし、一個つくるのに10年とかいう年月が必要であり、摩滅を防ぐためにルビーやダイヤモンドが使われる。おまけに製法を明かさず、弟子もとらない。つまり、大量生産にはまったく向かない技法なのである。多くの船に搭載し、どこでも誰でも経度を知ることが出来るという本来の目的からは完全に逸脱してしまっているのである。

 しかし「経度を正確に知ることの出来る技法の開発者に賞金を与える」という要件は満たしているわけで、たとえ本末転倒で、実用的ではないにしろ、ハリソンには賞金獲得の権利がある。こうした物語に肩入れする感性はアメリカ人特有なのかも知れない。
 それなりに面白い本なのだが、釈然としない読後感を覚えた。

3.0 時計の好きな方にお勧めします
ジョン・ハリソンによるクロノメータ開発に関する物語です.
時計の好きな方にはお勧めです.
本文中に図版がないので味わい半減ですが,図版の入った洋書(The Illustrated "Longitude",同著者)もあります.こちらのほうが楽しめますが,ハリソンの時計(H1~H4)の機構・構造が詳しく解説されているというわけではないので,過度な期待は禁物です.
4.0 こんな違いがあるとは。
今まで、場所を知るのに経度と緯度があるのは知っていましたが、
緯度を知るのに比べて、経度を知るのはこんなに難しいんですね。
まさか時計が関係するとは思いもしませんでした。
3.0 科学と技術史と言うよりもお話し
 科学史としてはけっこう良くできている。クロノメータが大航海時代の時代背景で求められ、人間の世界観の変化、科学と技術の1関係として記述されている。

 しかし、図版や写真も無いので技術史としては掘り下げが浅い。クロノメータは機械であり、機構の記述が必須なのだが、ほとんど機構や構造には触れていないのが残念。著者は人間の話しとしてこの本を書いたとある。その意味ではなかなか良くできている。だが、技術の記述を抜きに技術者を記述してどんな意味があるのかといった読後感を持った。

本の最新売り上げランキング - トップ10

1位 1Q84 BOOK 1
おすすめ度: 価格: ¥ 1,890  通常2~5週間以内に発送
2位 1Q84 BOOK 2
おすすめ度: 価格: ¥ 1,890  通常2~5週間以内に発送
3位 ザ・トレーシー・メソッド DVD Book
おすすめ度: 価格: ¥ 2,850  通常2~4週間以内に発送
4位 天才は10歳までにつくられる―読み書き、計算、体操の「ヨコミネ式」で子供は輝く!
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  通常2~4週間以内に発送
5位 ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論
おすすめ度: 価格: ¥ 1,575  在庫あり。
6位 赤ちゃんの脳を育む本 (セレクトBOOKS)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。
7位 忌野清志郎 ロッキングオンジャパン特別号―1951-2009
おすすめ度: 価格: ¥ 1,050  在庫あり。
8位 2‾3才からの脳を育む本―おうちで出来るカリキュラム満載 (セレクトBOOKS)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  通常4~8日以内に発送
9位 やめる力
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  在庫あり。
10位 ザ・十和子本
おすすめ度: 価格: ¥ 2,100  在庫あり。
こちらもおすすめです
海時計職人ジョン・ハリソン―船旅を変えたひとりの男の物語
世界の測量 ガウスとフンボルトの物語
おすすめ度: 3.5
価格: ¥ 1,995
在庫あり。
航海技術の歴史物語―帆船から人工衛星まで
おすすめ度: 5.0
価格: ¥ 2,940
在庫あり。
機械式時計 解体新書―歴史をひもとき機構を識る
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 1,680
在庫あり。
万物の尺度を求めて―メートル法を定めた子午線大計測
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 2,940
在庫あり。