人形の世界は奥が深い
吉田良インタビュー目当てで買いましたが
内容は思ったよりもとてもバラエティーに富んでいて読みでがありました。
澁澤龍彦の小説(人形塚)も昔のものですが
人形に対するこの視線はいま読んでも新鮮に感じられると思います。槙宮サイ、三浦悦子といった人形作家さんを知ることが出来たのも
よかった!(できればカラーで見たかったけど……)
古川沙織のブルーノ・シュルツのコミックも、とてもいい雰囲気で大好きです。
人形の持つ妖しい魅力にどっぷり
「ドール」といっても最近流行のものをただ追いかけるのではなく
澁澤龍彦、吉田良からCLAMPの「ちょびっツ」、さらりとだけど
スーパードルフィーまでを押さえた読み応え十分な1冊。フェティシズムや、スロコンブ、トレヴァー・ブラウンなどの
メディカルアートなどにも言及し、人形そのものだけでなく、
「人形」に通じる趣味趣向を総括的に捉え、刺激的です。
澁澤龍彦の短編「人形塚」(単行本には収録されていないという)が
収録され、澁澤夫人のインタビューも掲載されている一方、
槙宮サイ、三浦悦子といったこれから注目されると思われる
若手の球体関節人形作家の作品も取り上げられています。
まさにいまの日本人をトリコにしているのは、
「人形」的なるものの持つ「人工的で、ひんやりした感じ」
なのだと実感させられます。