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花屋の娘は、心がカラッポの人たちを救うため、自分に出来ることを、出来る限りやってみようと思った。それは、町中をお花畑にするという、第三者から見れば、まったく無意味な行為だった。 『現実は変わらない。努力は報われない。何をしたって無駄だ。』 そんなことは判りきっていても、それでも、自分にできる何かを探してやってみる。それは単なる自己満足なのかもしれませんが、成果ばかりが求められる現代社会では、なかなか自己満足を得ることさえも難しいのではないでしょうか。 この絵本は、理想と現実を、とてもシンプルな形で、淡々と描いています。とくにこれといった『答え』のようなものもありません。ですから、この絵本を読んで何を想うのかは、個人の感性に委ねられる割合が大きいです。 私は、たとえ無意味でも、自分の人間性を極めようとしたこの花屋の娘が、とても美しいと感じました。