タイトルが誇大広告気味で中味はなし
タイトルの付け方が上手である。
著者が本文で書いているように、中味はともかく商品名とパッケージのインパクトで売上がおおいに変わるということを実践されているのだろう。しかし、会社を築き上げた夫が病気になったことを契機に社長となった著者が、果たしてコネなし、金なしと銘打ってもいいものなのか?と読後に感じました。経営が厳しい中小企業であれば、ここで書かれている程度の「金なし」は、通常の状態のように思えて、別に「金なし」とは言えないのでは?というのが率直な感想です。
経験のなさについての記述も、経験のない人間がいきなり経営者になれば、誰でもここで書かれている以上の苦労をするのが当然で、新鮮味は残念ながらなかった。
経営術に関しては、失礼だが、経営のイロハすら知らない経営者を引き合いに出して、いかにも本書に書かれている内容が優れた「経営術」かのように紹介されているが、大半の経営者にとっては当たり前のことしか書かれていないのではなかろうか。本書がどのような読者層をターゲットとして書かれたものかは分からないが、得るものはほとんどない。
タイトルにつられて買ってしまいました!
深夜の番組くらいしかTVを見ないものですから、「マネーの虎」もゴールデンに移行してからは観たこともなく、この著者を全く知らずに本を買ってしまい、著者紹介を読んで初めてTVの有名人で、しかもすでに大量の著書があることを知った次第です。著者の白井さんは、ネーミングはすごく大事だと本書に書かれていますが、まんまとそれで買ってしまった私です。確かに著者は、年商3億円の会社をある日突然引き継いだわけですから、ゼロからスタートして成功したわけではありません。ただし、彼女の成功例は、まさに、必要は発明の母とか火事場のバカ力とか、そんな言葉をいくつも思い出させるような「人間イザとなったら何とかなるもんだ」の実証です。
テンポ良く平易な表現で、さらに数々のエピソードに絡めて「社長業」や「経営術」が書かれていますので、アッという間に読めてしまいます。でもどれも自分で経験したり、体得したりなので、意外と説得力があります。
いつの時代も中小企業は大変ですが、会社として生き残り、事業を成功させるためには、女性であることもTVを利用することも1つの方法論だと思います。また、中で紹介されている経営術もどれも「目のつけどころがいい」のが基本ですから、これから起業する方や他の経営者の方だって使える技があると思います。