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L.フランク・バウムが1900年に「純粋に子供が楽しめる童話」を書きたいと考えて 恐怖や悲しみを排除した意図を政治的に読み替えています。マーガレット・ハミルトンが 演じた緑の肌の西の邪悪な魔女はどうみても悪い魔女でした。マグワイアは彼女エルファバ を魅力的な女性として描きます。体制側の欺瞞を告発し闘う道を選択したゆえに 悪い魔女の烙印をおされる、そして、善い魔女グリンダとの友情もあいまって深みのある 作品になるはずだったのですが…。あまりのひどさに途中で投げ出しました。もしよければ 原書で読むつもりでしたが。おととしロンドンでミュージカル「ウィキッド」をみたときの パンフレットに彼の長い文章が掲載されていましたが、それを読み納得。発想は天才的です が、残念です。じゃあ、文学って何?ときかれて、答えることのできる能力はありません。 でも、これは文学じゃない、なぜなら、心にひびくものがないからです。ミュージカルの本 を書いたウィニー・ホルツマンがマグワイアのオズを読み替え、真の作品をつくりました。 その素地を作った点でマグワイアの功績は世に残ることでしょう。
ブロードウェイで大ヒット中のミュージカルの原作ということでかなり期待を込めて読み始めたのですが・・・。なんでしょう?オズの魔法使いを下敷きに、確かに想像力溢れる「裏から見た」オズが描かれてはいます。西の魔女に焦点をあてた着想も良かったとは思います。でもそれ以上は何の感慨も得られませんでした。著者は何を書きたかったのでしょう?善と悪の両面性、と言ってしまうのは簡単ですが。これだけのボリュームのものを読んでも何も・・・っていうのはちょっと残念。好みも相性もある本なのだとは思います。私には合いませんでした。
「オズの魔法使い」を「西の悪い魔女」の視点で描いています。彼女がなぜ悪い魔女になったのか。彼女がドロシーをどのように見ていたのかを表現しています。 同じ事象でも良く見える面と悪く見える面があることや、立場によって見え方が変わるということがテーマのようですが、単純なエンタテイメントと捉えた方がよいでしょう。 ボーム(オズの魔法使いの原作者)の世界観が好きな人にとっては、純粋に楽しめる内容だとは思いますが、ボリュームもありますので、誰にでもお勧めできる本ではないなぁというのが正直な感想。なので、星4つです。 他の作品も翻訳して欲しいです。