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異議あり!生命・環境倫理学

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異議あり!生命・環境倫理学の商品レビュー

2.0 パーソン論のところで・・・・・
生命倫理についての部分を読みました。
全体的に著者の主張がよくわからない内容になっています。
『〜ではないだろうか。』という終わり方で断言していない。

また、マイケル・トゥーリーのパーソン論を少し引用して人格について書かれていますが、岡本先生は少しパーソン論の解釈を間違えていらっしゃるのではないでしょうか。
パーソン論についてはピーター・シンガーの「実践の倫理」を参照されることをおすすめします。
生命倫理の本をあまり読んでいない人には、あまりおすすめできない気がします。
こういう意見もあるのだなぁと感じますね。
4.0 門外漢に分かりやすい
倫理・哲学の本と言えば、有名な学者の解説本ぐらいしか読んだ事がな
かった(そういう本ばかり目立つのも事実だが)が、そういう本は誰が
どう言っているかの解説で、何を明らかにしたいのか具体的に何をどう
するのか、どうすべきかが分からず辟易していた。

その点、この本は対象となるものが明確で、素人には読みやすいと思う。
専門書と言うより、論点集としての入門書の位置付けであり、門外漢の
興味を引くための努力が伺える。

4.0 まぁ…
言いたいことはなんとなく分からなくもないが、本人の主張がいまいちパっとしない。
が、さまざまな書籍からの引用は、この分野に関して度素人な自分には非常に勉強になった。
この分野に関して入門にはよいのではないだろうか。
ただ、肯定した書籍も併せて読むことをお勧めします。
3.0 倫理学を「お説教」から解放するには?
著者は、従来の生命倫理学を徹底的に批判する。例えば生命倫理学の領域では、脳死患者からの臓器移植が議論されてきた。そしてわが国では、本人が生前に行った自己決定(+家族の同意)にもとづき、移植が認められている。しかし現在の制度は、「「臓器不足」という現状」(81頁)にうまく対処できていない。著者はこの原因を、臓器を売買するという自己決定が制限されている──それゆえに臓器移植における自己決定は、実のところ条件付の自己決定である──ことにその原因を見る。そして生命倫理学が、「命のリレー」といった「幻想的な表現」(75頁)、ないしは「献身の倫理」という「単なる「お説教」かファシズム的な「強制」」(74頁)によって臓器売買の自己決定を制限しようとする限り、著者にとっては現実味のない学問に過ぎないのである。

著者が感じているある種の閉塞感には、私も深く共感する。しかし一体、著者はどこからこの行き詰まりを断罪するのだろうか。それは著者自身が接した、「自己決定主義者」(86頁)である学生たちだ。なるほど彼らをアクチュアリティの基準とする限り、自己決定を制限しようとする動きはアクチュアリティのないお説教と見なされる。しかし本当にそれだけの問題なのか。臓器売買に反対する感性のアクチュアリティを無視して議論を進めることは、結局のところ著者自身の言説をも、「応用できない倫理学」にしてしまうのではないか。いま生命倫理学に必要なのは、自己決定をめぐる賛否両論の根底にある基盤を、安易な議論に走ることなく見極めることなのではなかろうか。

5.0 具体的な問題を通した思考実験への誘い
本来エッセイでは、著者の考えが全面に出て読者の入る余地は少ない。しかし、本書はエッセイではない。本著作「異議あり!生命・環境倫理学」は、著者の意見も含まれてはいるものの、読者に対して哲学および倫理学で重要とされる思考実験を、無意識のうちにさせ、問題の重要性を認識させる。ある具体的な問題に関して、考えられる可能性と解決策を読者に投げかけ、考えられる可能性に漏れはないか、解決までの(思考)のプロセスで矛盾がないか、など読者に問う。私は、本書の目的は大きく次の2点ではないかと感じる。1点目は、具体的な問題を通した、論理的思考の訓練である点。つまり時代とともに発生、変化していく問題に対して、問題ごとの共通点や関連点の解決プロセスに矛盾がなく整合性があるか読者に問いかける点である。2点目は、意図的な運動や多数決意見が必ずしも正しいとは限らないことを認識させる点、である。法律でさえも、新たに発生した問題に追いつくことはできない。そういう意味では、現代人の思考能力の低下や、思慮深い判断なしに(原発などの)聞こえのいい環境保全広報に惑わされている点などに関して、本書(著者)は読者に警鐘を鳴らしている。

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