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ロバート・モンロー「体外への旅」―未知世界の探訪はこうして始まった!

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ロバート・モンロー「体外への旅」―未知世界の探訪はこうして始まった!の商品レビュー

5.0 誤訳に対するモンロー研の回答
2月9日のcabochanさん、誤訳のご指摘について。
モンロー研に問い合わせましたところ、Upright(立ったまま)と比較しているので、ここでは「水平に寝る」という意味で使用した言葉だと考えられる、とのことです。従って「うつぶせ」ではなく「横になって」、あるいは「水平に寝て」が正しい訳となります。cabochanさんご指摘の通りです。
5.0 盛りだくさんな内容です
 まず注意すべきことは、本書はヘミシンク開発者による書籍ですがヘミシンクについての言及は一切はありません。あくまで著者自身の自然な体外離脱の体験談がメインです。

 前半は体外離脱の経験について初めての体験からその後の実験的なものまでの体験談がメインとなっています。著者自身が自分自身で客観的視野で分析しようというスタンスですので非常に読みやすくまた納得感があります。後半では離脱に関するコツや統計的内容まで参考になる内容で、全体を通してある種の論文を読んでいる感覚を受けます。決めつけではなくあくまで「理由は不明だが経験則としてこうだ」的な書き方で安心感がもてます。


 ただのオカルト話で終わらず、著者自身の実験的姿勢により離脱時の性など興味深い体験談が多いです。このあたりが単なるオカルト話で終わる類書と一線を画しておりお薦めできる点といえます。
5.0 モンローの体外離脱に関する最初の著作
以前抄訳版が学研から出ていたが絶版で見ることができなかった。
1958年の体外離脱体験の始まりから記されていて、ひょっとして自分は
死につつあるのではないかと慌てふためくところなどユーモラスである。
体外離脱体験を世間に認知してもらうために客観的描写に勤めていて好感が持てる。
随所に後に問題となり解明され課題となって行く事柄が顔をのぞかせる。

圧巻は第20章で、客観的データを提供しようとした前章から一転して、
宇宙における人類の存在の位置づけと過去において神と錯覚されて来た
知性体についての仮説が提示される。

そしてその仮説のもとになった体外離脱体験の記録が提供されているが、
日付が1960年9月で初期の体験のものであるのに驚かせられた。
5.0 体外の旅に必要な保険
本書の特徴は、体外離脱体験を論理的に観察して霊的世界の体系化を試みている点である。本書を理解する上で、19世紀末に書かれたファーニス筆記『スピリットランド』(絶版だが、図書館で読める)が参考になる。『スピリットランド』では、死んで低級霊になったフランチェッツォが高級霊の指導を受けながら地獄界に捕らわれた霊たちを助けることで高級霊に進化する過程が述べられ、霊界での霊的成長は地上界に比べて10倍も困難であると説く。同様に、リードビーター著『アストラル界』も参考になる。アストラル界は自分の思考が現実(と自分には思われる)となる霊界なので、客観的に霊的知識を獲得しているつもりでも妄想や幻想が果てしなく続く状態に陥る危険性が語られる。地上界から持ち込んだ知識や先入観に由来する妄想だけでなく、1を3で割る操作のような精密な論理も実は妄想なのであり気づきにくい。厳密に分ける必要性などないのに、論理操作を始めると無限に続いて終わらないからである。スピリチュアル書籍に登場する超高級霊ですら、そのパラドクスに陥っていると思われるものがある。例えば、3千年も霊的修行を続けて来たシルバー・バーチが“到達すべき最終目標が分からない”と告白している(『霊的新時代の到来』、旧題は『愛の絆』)のは、精密な論理(=妄想)思考に拘っているためかも知れない。

こうした妄想を作り出すのは「自分」である。その自分とは「われ思うが故にわれ在り」の「われ」であり、「思う」ことから「われ」が生まれる。ここに注目して、「思う」ことを一時的に止めることで妄想を止めようと考えたのが釈尊で、四念処観(ヴィパッサナー瞑想)という方法を独創した。パーリ経典によれば、「身念処観(身体と呼吸体を瞑想して、存在論の妄想を止める)」→「受念処観(感情を瞑想して、価値判断論の妄想を止める)」→「心念処観(心を瞑想して、主体論の妄想を止める)」→「法念処観(四聖諦などの法を瞑想して、諸行無常と諸法無我の智慧を獲得する)」と進む。

幸運なモンロー氏と違う我々が霊界で迷わないために、釈尊が発見した智慧を育てることも死後の生命保険となりそうだ。
5.0 重要な点で誤訳があるのでは
この本の完全版の和訳が出たということは大いに価値があることです。
訳も読みやすく、全体的に良くできていると思いますが、一つだけ大変気になることがあります。それは、第19章で、体外離脱条件を統計的にまとめた部分です。モンローが離脱に成功した肉体条件として「うつぶせ」の時が100%だった、と訳されています。モンローは本当にいつもうつぶせで寝ていたのでしょうか?
原文を見るとこの部分はProneもしくはlying proneとなっているので、直訳すればうつぶせかも知れません。しかし、この部分はProneとUprightを比較して、直立状態では離脱はできなかったと言っているので、「横臥」状態と訳すのが本当ではないでしょうか。識者のご意見をおうかがいしたいところです。

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